活動ニュース

各地での活動

ミャンマー(ビルマ/~2016)

民主化へとめまぐるしい動きを見せるミャンマー。
少数民族の反政府組織と政府の停戦合意を機に、避難していたカレン族などの少数民族がタイとの国境にある難民キャンプから帰還する動きが見られています。タイに暮らす難民がミャンマーに帰還した後、コミュニティで安全な生活環境のもと再定住していくためにはインフラの整備や社会サービスの底上げなど停戦合意後も多くの問題が残されています。

活動概要

支援期間 2008年6月~2016年6月
活動地 カレン州コーカレータウンシップ
支援内容 ・カレン州少数民族帰還民支援として、コーカレータウンシップの村にて学校修復事業を実施。
・教師や生徒会、地域の保護者に対し修復箇所の維持管理についての計画作りワークショップ実施。
支援対象 カレン州コーカレータウンシップの子ども【直接裨益者数:生徒1,238名、教師67名(2016年3月現在)】
※ ミャンマーにおけるKnKの活動は、認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム助成金(ミャンマー少数民族帰還民支援/ミャンマー水害被災者支援)の活用ならびに日本の皆さまからのご寄付で実施しました。

支援の紹介

カレン州少数民族の教育環境整備

2012年1月にはカレン州全土において政府と反政府勢力であるカレン民族同盟(KNU)の間で停戦合意が結ばれていますが、紛争の影響で社会サービスやインフラは放置された状態が続いたため、同州内の学校や病院等では建物の老朽化が多く見受けられます。難民、国内避難民として逃げていた人々が、今後故郷への帰還を望む際には、社会全体で彼らを迎え入れるための生活環境を整備する必要があります。
このような背景を受け、KnKはカレン州コーカレー地域内の学校にて、老朽化の進む校舎の修繕、必要数に達していない、もしくは破損していて使用できなくなっている、机、椅子、本棚などの教室に設置するための教育資機材を提供しました。

サイクロン「ナルギス」被災青少年への教育支援

KnKは、2008年にミャンマー南東部で発生したサイクロン「ナルギス」で被災した青少年への教育・生活支援を発災直後から2011年にかけて行いました。
その後も2013年末までフォローアップを行いました。

国情報

ミャンマーという国

かつてはビルマと呼ばれました。現在の首都はネピドーですが最大都市はヤンゴンです。中央部をイラワジ川、シッタン川の二つが流れる平野が南北にのび、周辺を高原、山地が囲みます。王朝が盛衰し、1886年にイギリス領インドに編入されましたが、1948年にビルマ連邦共和国として独立します。
住民の70%が農業に従事しており、イラワジ川のデルタは大米作地帯です。米、チーク材、鉱石などを輸出しています。人口、約5,300万人の半分にあたるビルマ人は主に平野に住み、少数民族が周辺山地に暮らしています。国民の90%が仏教徒なので、生活に仏教が深く根ざしています。公用語はビルマ語。1962年に軍事クーデターがおこり独裁体制をしきましたが経済は悪化しました。1988年に民主化を求める大衆運動がおこりましたが、軍部がクーデターで政権を握りました。1991年に現在のミャンマー連邦になりました。1990年の総選挙で民主化指導者のアウン・サン・スーチー氏の側が勝ちましたが民政への移管はされませんでした。2011年3月には民政への移管が大きく進み、政治、経済、社会の変革が行われています。1948年の独立直後より60年以降にわたり続いていた少数民族武装組織との対立・紛争も停戦・和解に進展があり情勢に大きな変化が見られます。

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正式名称 ミャンマー連邦共和国 / Republic of the Union of Myanmar
国旗 ミャンマー
面積 68万平方キロメートル(日本の約1.8倍)
人口 5,114万人(2019年推計(ミャンマー入国管理・人口省発表)
首都 ネーピードー
時差 日本との時差は2時間半。日本が正午のとき、ミャンマーは午前9時半。
【地球の歩き方】
政体 大統領制、共和制
元首 ウィン・ミン大統領(2018年3月30日就任)
民族 ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族
宗教 仏教(90%)、キリスト教、イスラム教等
言語 ミャンマー語
気候 国土が南北に長いため地域によってかなり異なるが、基本的に中部から南部にかけて熱帯、北部は温帯。外国人が特別の許可なく旅行できる地域は、年間を通して高温多湿。  【地球の歩き方】
主な産業 農業、天然ガス、製造業
名目GDP 約595億ドル(2021/22年度、IMF推計)
一人当たりGDP 約1,105ドル(2021/22年度、IMF推計)
通貨と為替レート チャット(Kyat)
1ドル=2,100チャット(中央銀行レート)(2023年2月16日)
「こんにちは」 ミンガラーパー
「さようなら」 トァゥドーメー
「ありがとう」 チェーズーベ
【出典:外務省/2023年3月17日】

国と子どもに関するデータ

出生数 920千人 2021年
5歳未満児年間死亡人数(1000人当たり) 42人 2021年
若者(15-24歳)の識字率(男子) 95% 2013-2022年*
若者(15-24歳)の識字率(女子) 96% 2013-2022年*
初等教育修了率(男子) 82% 2013-2022年*
初等教育修了率(女子) 84% 2013-2022年*
中等教育修了率(男子) 45% 2013-2022年*
中等教育修了率(女子) 45% 2013-2022年*
高等教育修了率(男子) 14% 2013-2022年*
高等教育修了率(女子) 19% 2013-2022年*
児童労働(5-17歳)の比率(男子) 10% 2013-2021年*
児童労働(5-17歳)の比率(女子) 10% 2013-2021年*

*: データが、列の見出しで指定されている期間内に入手できた直近の年次のものであることを示す。

【出典:世界子供白書2023】

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