活動ニュース

各地での活動

ベトナム(~2010)

1975年にアメリカとの戦争が終わり、社会主義国となったベトナムは、社会主義型市場経済をめざし、ドイモイ政策を開始します。工業化・近代化をおしすすめ、貧困削減にも取り組みました。その反面、急激な経済発展は、同時に都市部と地方の貧富の格差を拡大させ、新たな貧困をもたらしました。人口600万人を超すホーチミン市には農村部からの出稼ぎ者が流入し、約1万人のストリートチルドレンを抱えるなど、大きな社会問題となっています。 KnKは、2001年1月に「若者の家」をホーチミン市に開設し、元ストリートチルドレンや貧困家庭の子どもの自立を支援してきました。「若者の家」のプロジェクト終了後は、公立ストリートチルドレン収容施設「児童教育訓練センター」の中で活動する、絵画、サーカス、武道の3つの「スキルクラブ」を2010年末まで支援しました。

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活動概要

支援期間 2001年1月~2010年12月
活動地 ホーチミン市
支援内容 公立ストリートチルドレン収容施設「児童教育訓練センター」内にて絵画、サーカス、武道、スポーツの4つのレクリエーションクラブを運営。※ ベトナムへの支援は2010年12月をもって終了しました。
支援対象 ・ストリートチルドレン ・極貧家庭出身の子どもなど
【6歳から16歳の男女、約85名(2010年当時)】

支援の紹介

「若者の家」

「若者の家」

KnKは、2001年1月に「若者の家」をホーチミン市に開設し、元ストリートチルドレンや貧困家庭の子どもの自立を支援してきました。社会の変化である程度の改善が見られたことから、「若者の家」のプロジェクトは2008年で終了、その後は、公立ストリートチルドレン収容施設「児童教育訓練センター」の中で活動する、絵画、サーカス、武道の3つの「スキルクラブ」を支援しました。

「若者の家」の卒業生 フン(27歳)
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フンは、幼いときからCETCでサーカスの訓練を受けていました。しかし、15歳になったのを機に「若者の家」で勉強することを決心しました。これまで勉強が得意でなかったフンですが、頑張って勉強し英語も少し話せるようになりました。
「若者の家」を卒業後、ホテルのレストランでの厳しい見習いを経験し、現在は、一社会人としてホーチミンシティのレストランで料理長の片腕として腕を振るっています。

スキルクラブ

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CETCでは、子どもたちが施設の外に出ることを許可されておらず、自由のない生活を強いられています。このような状況の中、唯一子どもらしい時間を過ごせるのがスキルクラブの活動です。 このクラブの活動では情緒面の発達や技術の習得だけでなく、子どもたちが日々のストレスから開放され、精神的にも癒される貴重な時間となりました。 活動はいずれも週に3回、各回1時間半程度で夜間に実施されました。

国情報

ベトナムという国

中国東南部にいた越族と先住民がベトナムの祖先になったと考えられています。ベトナムの地形は南北に長くのび、北にハノイ平野、南には肥沃なメコンデルタが広がります。 南ベトナムにあった象牙や白檀(びゃくだん)などの資源と肥沃な土地を求め、紀元前208年に秦の始皇帝がベトナムを侵略し1000年の間中国が支配しました。フランスの植民地にもなり、他国から支配され続けそこから逃れるための戦争を繰り返すという歴史があり、人々の生活は苦しく反発や反乱が続きました。第二次世界大戦のあと1945年にホーチミンが独立を宣言しました。ところが再びフランスがサイゴンを占領しインドシ
ナ戦争へと発展し、後のベトナム戦争へとつながっていきました。 北緯17度線を境に北と南のベトナムが対立したこの戦争は、1964年にアジアでの共産主義の広がりをおそれたアメリカが北に対して大規模な軍事介入を始めたことから長く過酷な戦いになり、1975年に北側の勝利で終わりました。 南北が統一されベトナム社会主義共和国ができましたが、ベトナムにもアメリカにも数多くの死者と莫大な損害をもたらし、多くの難民が生まれました。その後カンボジア、中国へ侵攻をしたので、経済的にも苦しくなり徐々に関係の改善を進めました。 1995年にはアメリカとも外交関係ができました。 人口は約8,500万人で多くが仏教徒です。 国民の半数以上が第一次産業で働いています。 主に原油、衣料品などを輸出しています。

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正式名称 ベトナム社会主義共和国 / Socialist Republic of Viet Nam
国旗 ベトナム
面積 32万9,241平方キロメートル
人口 約9,946万人(2022年、越統計総局)
首都 ハノイ
時差 時差は日本の2時間遅れ。日本の正午はベトナムでは午前10時となる。 【地球の歩き方】
政体 社会主義共和国
元首 ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席
民族 キン族(越人)約86%、他に53の少数民族
宗教 仏教、カトリック、カオダイ教他
言語 ベトナム語
気候 ベトナムは全体としては高温多雨で、熱帯モンスーン気候に属している。しかし、南北に細長い国土のため、同じ時期でも地域によって気候は大きく異なっている。  【地球の歩き方】
主な産業 農林水産業(GDPに占める割合11.88%)、鉱工業・建築業(同38.26%)、サービス業(同41.33%)
GDP 約4,138億米ドル(9,324兆ドン)(2022年、IMF推計値)
一人当たりGDP 4,110米ドル(9,560万ドン)(2022年、越統計総局)
通貨と為替レート ドン(Dong)
1ドル=約23,807ドン(VND)(2023年2月20日)(国家銀行による基準レート)
「こんにちは」 シン チャオ
「さようなら」 タム ビエット
「ありがとう」 カム オン
【出典:外務省/2023年3月6日】

国と子どもに関するデータ

出生数 1,463千人 2021年
5歳未満児年間死亡人数(1000人当たり) 21人 2021年
若者(15-24歳)の識字率(男子) 99% 2013-2022年*
若者(15-24歳)の識字率(女子) 99% 2013-2022年*
初等教育修了率(男子) 96% 2013-2022年*
初等教育修了率(女子) 97% 2013-2022年*
中等教育修了率(男子) 81% 2013-2022年*
中等教育修了率(女子) 87% 2013-2022年*
高等教育修了率(男子) 50% 2013-2022年*
高等教育修了率(女子) 61% 2013-2022年*
児童労働(5-17歳)の比率(男子) 6% 2013-2021年*
児童労働(5-17歳)の比率(女子) 8% 2013-2021年*

*: データが、列の見出しで指定されている期間内に入手できた直近の年次のものであることを示す。

【出典:世界子供白書2023】

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