活動ニュース

各地での活動

イラク(~2016)

2014年6月イラク北部の都市モスルを攻略したISILは、以降イラク国内でも勢力を拡大しています。200万人以上がISILから逃れ国内避難民となり、そのうち約70万人が比較的治安が安定しているクルド人自治区北部のドホーク県や東部のスレイマニヤ県、エルビル県などに避難しているとされています。

エルビル郊外に位置し空港からも程近いアンカワ地区は、歴史的にキリスト教コミュニティが形成されており、現在2万人を超える国内避難民が生活をしています。彼らの多くはキリスト教徒ですが、イスラム教徒やヤジディ教徒も安全を求めこの地区に避難しています。

活動概要

支援期間 2015年4月~2016年6月
活動地 イラク・クルド人自治区エルビル県
支援内容 ・イラク国内避難民の子どもたちのため、図書館や学習スペースとなるセンターの建築を支援。
支援対象 イラク国内避難民の青少年
※ KnKのイラクでの活動は、ウエストフランス・ソリダリテからのご寄付ならびに日本の皆さまからのご寄付で実施しました。

支援の紹介

スポーツ機会の提供

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ISIL(イラク・レバントのイスラム国)から逃れてきた避難民たちが教会敷地内や公園、建設中の建物に設置されたテントやキャラバンで避難生活を送っているということがわかりました。

言語の違いや急変する事態に調整が進まず、避難民の子どもたちは学校に通えず、厳しい生活によるストレスが暴力行為や軽犯罪、精神的な悪影響につながっていました。

KnKは現地の教会関係者とパートナーシップを組み、国内避難民の子どもたちの心のケアを目的としたスポーツアクティビティの提供を行いました。

国情報

イラクという国

紀元前6000年頃からシュメール人が世界で最初の都市文明を興し、古代メソポタミア文明の繁栄の地となりました。アッバース朝(750~1258年)がバグダッドを首都に定め(766年)イスラム文化が興隆。その後、オスマン・トルコ等の非アラブによる支配を経て、1920年から英国の委任統治を受けました。1932年、ファイサルを王とする王国として独立、1958年共和国革命、1968年バクル将軍によるバアス党政権樹立を経て、1979年サッダーム・フセインが大統領に就任。フセイン政権の下,イラン・イラク戦争(1980年9月~1988年8月)、クウェート侵攻(1990年8月)、湾岸戦争(1991年1月~2月)等が行われました。2003年3月、米国等による対イラク武力行使が開始され、4月にはバグダッドが事実上陥落しフセイン政権は崩壊しました。

記事一覧

正式名称 イラク共和国 / Republic of Iraq
国旗 irq
面積 約43.83万平方キロメートル(日本の約1.2倍)(2021年:CIA)
人口 約3,965万人(2021年:CIA)
首都 バグダッド(人口約732万人)(2021年:CIA)
時差 時差は日本の6時間遅れ。日本の正午はイラクでは午前6時となる。サマータイムはない。
政体 共和制
元首 バルハム・サーレハ大統領
民族 アラブ人(シーア派約6割、スンニ派約2割)、クルド人(約2割、多くはスンニ派)、トルクメン人、アッシリア人等(1987年:CIA)
宗教 イスラム教(スンニ派,シーア派),キリスト教他
言語 アラビア語,クルド語(共に公用語)他
気候 イラクの気候は、ほぼ全土にわたり砂漠気候に分類される。5月から10月の夏期には、乾燥してほとんど雨が降らない。特に7月と8月の2ヵ月は、最高気温が50度を超えることもある。
主な産業 石油
GDP 2,079億ドル(2021年:世界銀行)
一人当たりGDP 5,048ドル(2021年:世界銀行)
通貨と為替レート イラク・ディナール(ID)
1米ドル=1,450イラク・ディナール(2021年:イラク中央銀行)
「こんにちは」 アッサラームアライクム / ワアレイコムッサラーム(返事)
「さようなら」 マアッサラーマ
「ありがとう」 シュクラン
【出典:外務省/2022年12月16日】

国と子どもに関するデータ

出生数 1,192千人 2021年
5歳未満児年間死亡人数(1000人当たり) 25人 2021年
若者(15-24歳)の識字率(男子) 2013-2022年*
若者(15-24歳)の識字率(女子) 2013-2022年*
初等教育修了率(男子) 78% 2013-2022年*
初等教育修了率(女子) 73% 2013-2022年*
中等教育修了率(男子) 46% 2013-2022年*
中等教育修了率(女子) 47% 2013-2022年*
高等教育修了率(男子) 45% 2013-2022年*
高等教育修了率(女子) 43% 2013-2022年*
児童労働(5-17歳)の比率(男子) 5% 2013-2021年*
児童労働(5-17歳)の比率(女子) 4% 2013-2021年*

*: データが、列の見出しで指定されている期間内に入手できた直近の年次のものであることを示す。
: データなし。

【出典:世界子供白書2023】

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