今回、30周年を記念し、元レポーターと現地で交流した当時の子どもたち、双方による手紙を通じて、「友情のレポーター」参加後に彼らがどのように成長し、このプロジェクトがどのような役割を果たしてきたかを紐解いていきます。
第三弾は、第31回「友情のレポーター」(2017)として、フィリピンの「若者の家」やチルドレンセンター、路上で暮らす子どもたちを取材した山邊鈴さん(当時15歳)と、当時取材先で出会ったジョパイさん(当時11歳)との往復書簡をご紹介します。

2017年取材当時のふたり(向かって左がジョパイさん、中央が鈴さん)
鈴さんからジョパイさんへ
拝啓 親愛なるジョパイへ
私たちが出会ってから8年の月日が経とうとしています。
あの時あなたは11歳で、まだ小さな子どもだった。
一緒にプールに行ったとき、まだ身長が低くて深いプールに溺れそうだったジョパイを抱きかかえながら楽しく遊んだことを鮮明に覚えています。
私は最近ピアスの穴を開けたとき、「ピアス可愛いね」と言うと嬉しそうにしていた11歳のジョパイのことを思い出しました。
ジョパイにとっての8年間が、幸せなものであったなら良いなと願っています。
ジョパイは最近お母さんになったと聞きました。
小さな命を守るって本当に大変なこと。
それをやってのけているあなたは本当に、世界一すごいよ。心から尊敬しています。
ジョパイが子どもだったとき、大人にやってほしかったことはなんですか?
8年前、ジョパイはお父さんを失った悲しみに暮れていたよね。
あのとき、家族は宝物で、お父さんにもう一度会えたらぎゅっと抱きしめてあげたいと話していたよ。そんなあなたが、自分で新しい宝物を築いていること、本当にすごいことです。たくさんたくさん、抱きしめてあげてね。
この8年間、コロナウイルスの流行をはじめ、本当に大変だったよね。
苦しいこともあったと思うけど、今日まで生きていてくれて本当にありがとう。
私もがんばって生きるから、ジョパイもどうか、懸命に生きていってね。
アダムをはじめとする皆にもよろしくね。
山邊 鈴

ジョパイさんから鈴さんへ
リン姉さんと過ごした時間は楽しかったです。
一緒にお出かけしたことを覚えています。また会いたいな。
コロナ禍の間は街をさまよっていて、みんなと同じように大変でした。
でも人生に変化はありました。
妊娠して幸せだし、もう19歳になりました。10月には母になります。
正直言うと、今も生活が厳しいことに変わりはありません。
リン姉さん、お元気ですか?今何をしているの?
懐かしいなあ。また会って話がしたいです。
ジョパイ

鈴さんからジョパイさんへ
ジョパイへ
お返事をありがとう。もうジョパイは19歳で、赤ちゃんももうすぐ生まれるんだね。体調は大丈夫?名前はもう決めてある?あなたも赤ちゃんも健康で安全な状態でその日を迎えられるよう、心から願っています。
妊娠して幸せだと聞けて、私も幸せな気持ちになりました。素敵な人に出会えてよかったね。生活が厳しい中でも、ここまで強く生きてきたあなたは本当に凄い。唯一無二のあなたの一生がより幸福なものになりますように。そしてその幸福が環境によって壊されることがありませんように。
私も生活が苦しい人のために働いていくからね。お互いに誇らしい自分自身で、また会おうね!!
山邊 鈴

日本と海外の子どもたちが互いの違いや共通点を学び、友情を育み、共に成長できる社会を広げていくため、これからも応援をよろしくお願いします。






