活動ニュース

まさかの入院生活/友情のレポーター(2017)

2017年フィリピン「友情のレポーター」の栁田峰雄(やなぎだ ねお/13歳)です。

8月13日(日) プール&ピクニック予定

僕は、プールに向かうバスで気持ち悪くなってバスから降りてすぐに吐きました。そして体温を計ってみたところ、38.2℃だったので休憩をすることにしました。しかし体温は一向に下がらずその日のプールは、休むことになりました。自分の無力感で嫌になりました。行動をしようとすると頭がクラクラして、まさにグルグルバットをしたような感じでした。

この時に、KnKスタッフの方から「病院に入院するのかも?」と言われていました。スタッフの清水さんは僕に「入院することになったらせっかく友情のレポーターに選ばれたのに、何もできない自分が嫌になることがあると思うよ。でも今までもそのようなレポはいて、ある子は病院でのその国の現状について調べていたよ。病院でもこの国『フィリピン』の取材はできるんだよ」と教えてくれた。おかげで、病院にいっても今回のフィリピンの旅は終わりではないと思うことができました。

8月14日(月) パヤタスのゴミ山見学予定だったが、病院に入院決定

体温が39.2℃に上がってしまったため、スタッフの方と一緒に病院へ向かいました。生まれて初めて体温計でそんな高い熱が測定されているのを見て驚きました。生まれて初めての入院。両手の甲から血液を取り、左手には点滴を入れました。
入院生活に不安を少し感じていましたが、清水さんの言葉を思い出して、あまり落ち込まないようにしました。
お医者さんや看護婦さんはとても自由な感じで、空港のときの警備員を思い出しました。みんな僕に気軽に話しかけてくれるので、本当にフィリピンは自由な国なんだなと思いました。
ちょっと困ったことは、日本語が全然通じないことでした。本当に帰ったら「英語を勉強しよう!」と心に決めました。

夜には「鈴さんは元気にしているかな?」
「フィリピンに来て最初に出会ったストリートチルドレンたちが病気になったらどうするんだろう」
「あの時にあった子たちはどうしているかな?」と考えたりもしました。

8月15日(火) バゴンシーランにてチルドレンセンター訪問予定だったが、入院生活2日目

検査の結果、僕が何の病気だかが分かりました。僕は疲れなどからインフルエンザにかかっていたのでした。そのことをスタッフの方が母に携帯電話で伝えていたところ、僕に携帯が回ってきて久しぶりに母と話しをしました。せっかく、準備をしてみなさんにお世話になってがんばろうと思ってフィリピンに来たのに、こんな風にインフルエンザになって、入院してしまうなんてと思っている僕に「大丈夫?ちゃんとご飯食べてる?」など心配をしてくれました。僕はこんなにも自分のことを心配いる人がいるんだと、ポロポロと涙が出てきていました。その心配されている嬉しさで胸がいっぱいになり、初めて嬉し泣きをしました。こんなにも母から愛情を注がれているんだと心から実感しました。

「若者の家」の子どもたちからのサプライズメッセージ。「Get Well Soon(早く良くなって)」と書いてありました。僕のことを思っていてくれたことが心に響きました。

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