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ティナのこと (1) 出会い/友情のレポーター(2017)

2017年フィリピン 「友情のレポーター」の山邊鈴(やまべ りん/15歳)です。

滞在3日目。KnKの運営する「若者の家」に向かいました。若者の家とは、色々な事情で家族と暮らせなくなった子どもたちが暮らす、それこそ家のようなところです。

「若者の家」での出会い

扉を開けるとそこには、カラフルなウェルカムボードとたくさんの子どもたち!
「これ、僕らが作ったんだ!」嬉しそうに話しかけてくれるみんなに迎えられて、楽しい時が始まる予感がしました。

その後、前日に路上で出会ったアダム(13歳)とジョパイ(8歳)、スラム街から来てくれたジェーアール(12歳)とレンソン(10歳)、クリスティーナ(15歳)もやってきて、歓迎の会がスタートしたのです。たくさんの素敵な出会いがありました。その中でも、特に仲良くなったクリスティーナ(ティナ)のことを書きたいと思います。

「若者の家」入口のウェルカムボードの前で

みんなに囲まれ、Tシャツに名前を書いてもらいました

みんなと食べたフィリピンのご飯

とってもおいしかったです

出発前から準備していた日本や家族の紹介

一生懸命練習した手品はみんなに大ウケしました

ティナと初めて会ったときの印象は、「なんて綺麗な子なんだろう」という感じでした。お洒落な服装、軽くウェーブした髪。そして、輝いた瞳!人を惹きつける笑顔を持っていて、彼女の周りはいつも花が咲いているようでした。でも、私は気づいてしまったのです。ある瞬間に、彼女の表情が変わったのを。

私が模造紙で家族紹介をしていたときだったと思います。「カチッ」まるで音がなるように、スッとティナの顔から笑みが消えました。その表情は今にも泣きそうで、悲しそうで、また何かをためらっているようでした。私が特技を披露したときも、みんなでダンスをしたときも。彼女はずっとその表情のままでした。

私の発表の何かが、彼女を傷つけてしまったのかもしれない。そう思うと、ああ、またやってしまったという罪悪感が生まれてきました。

最初から気になっていたティナの存在

しかしおやつの時間になると、ティナは一変して笑顔で私に話しかけてくれました。「フェイスブック持ってる?」「みんなでご飯食べるのって楽しい!」私は彼女の笑顔につれられて、さっきのことは気のせいだと思うようになりました。その後私は彼女とさらに仲良くなり、一緒に羽根突きをしたりして遊びました。最後には、Tシャツにメッセージも書いてもらいました。

「I LOVE ATE RIN I LOVE YOU PO」(りんお姉ちゃんが大好き 大好きです)

いざプールへ!

滞在4日目。みんなとプールへ遠足です。バスの隣の席は、もちろんティナです。ティナの名前を漢字にしたり、一緒に動物の鳴きまねをしたり… ティナはとても元気そうです。

そして、いざプールへ!! スライダー、鬼ごっこ、泳ぎの競争、ボール遊びなどをします。みんな大はしゃぎで、笑い声をあげながら泳ぎ続けます。「Ate Rin! Come here!(りんお姉ちゃん、こっち!)」みんなが私の手を引っ張ってくれる中、1番こう呼んでくれたのも、やっぱりティナでした。

しかし、また…

つづく

 

スライダーもついている大きなプール。生まれて初めてプールに来た子たちもいて、大はしゃぎしました。

つづきはこちら

<主催> 認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛> オリンパス株式会社、国際ソロプチミスト東京-広尾

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