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唯一の女性スタッフだからできること/友情のレポーター(2023)

友情のレポーター(2023)としてバングラデシュを取材し、帰国した松元夏和(まつもと かなみ/17歳)さんより、取材レポートが届きました。

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DIC唯一の女性スタッフ、ファルザナさんへのインタビュー

今回は、前回のインタビューの反省を活かして行った、ファルザナさん(ドロップインセンターの子どもたちに大人気の女性スタッフ)のインタビューについて書きたいと思います。

Q:いつからドロップインセンター(DIC: Drop In Center)に勤めていますか?

11年前から勤めています。
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Q:DICで働くようになったきっかけを教えてください

子どもと関わることが好きだからです。
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Q:DICに勤めていて、一番の思い出は何ですか?

昔、子どもたちが食べ物を奪い合っていたことなどは印象に残っていますし、ズボンのベルトがついていなかった子に、ベルトをつけてあげたこともよく覚えています。

(DICではいつものセンター開所に限らず、遠足などを行う時もあるため、そういった行事が印象に残っているのかなと思って質問したが、そういうものではなくて、日常の中でたくさん起こりそうなことを語っていて、日々日常で思い出と思えることを経験しているのもそうだし、それを思い出だと語れるファルザナさんも素敵だと思った。)
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Q:スタッフから見て、DICに来る前と来てからでは子どもたちに変化はありますか?

自分の名前を書けなかった子が、DICに来るようになってからは書けるようになったり、自分の身の回り(衛生面)に気をつけることができるようになったり、自分自身で将来について考えることができるようなったりと、多くの変化があります!
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Q:子どもと関わる中で気をつけていることは?

男子vs女子の喧嘩(トイレの取り合いや鏡の取り合い)があった時には、間に入るようにしています。

(女性スタッフだからこそ、このように男女間に入りやすいんだと思った。これだけではなくて、多分女性スタッフだからこそできることは沢山あって、センターに女性スタッフはファルザナしかいないけれど、とても大きな役割を果たしているのだろうなと思った。)
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Q:DICの子どもたちには、どんな大人になってほしいですか?

全員にちゃんとした仕事に就いて欲しいと願いますが、DICにはさまざまな子どもがいて、仕事をする上で必要な態度や礼儀を身に着けることがどうしても難しい子どももいて、なかなか簡単にはいかないな、と感じています。

(「子どもたちの幸せを願っています」とか「ちゃんとした仕事に就いて欲しいです」と言うのは誰でも言えて、とても簡単だけど、毎日子どもたちと関わって、一人一人をよく理解して1番に子どもたちのことを考えているから、このように現実的なことが言えるんだと思った。)
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Q:夢はありますか?

たくさんの子どもと関わることです!
もしお金があれば、自分で学校を開いてみたいと思っています。
(初めの質問でDICに11年勤めていると言っていたから、きっとファルザナさんにとってDICは、居心地のいい場所だと思うけど、それに満足せず、これからこうしたいという意志がしっかりとある彼女は、とてもかっこよかった。)
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今回のインタビューでは、yes,noで答えられない質問を心がけて行ったので、前回のインタビューの時よりも具体的な答えをもらえたと思う。また、*DICのスタッフだからこそ*とか、そのスタッフの中でも*唯一の女性スタッフだからこそ*答えられるような質問もすることができ、良かった。

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「2023年友情のレポーター」の松元夏和さんと落合碧さんは帰国後、それぞれ改めて、今回のバングラデシュ渡航全日程の取材レポートをまとめました。これまで公開した内容以外にもたくさんのことが書かれています。準備が整い次第、KnKウェブサイトで公開します。さらに、来年2月には取材報告会を予定しています。楽しみにお待ちください。

4年振りの実施となった「友情のレポーター」プロジェクトは、日本の皆さまからのご寄付と以下の皆さまのご協賛、ご協力と助成により実現しました。

<主催>認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛>シンガポール航空、国際ソロプチミスト東京-広尾
<協力>認定NPO法人Dialogue for People
<助成>公益財団法人三菱UFJ国際財団

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