活動ニュース

バングラデシュはまるでクラクションの大合唱/友情のレポーター(2023)

友情のレポーター(2023)としてバングラデシュを取材中の落合碧(おちあい あおい/11歳)さんより取材レポートが届きました。

* * * *  *

初めてのバングラデシュ

バングラデシュに到着。そしてお金の両替や、荷物の受け取り、入国審査などを経てやっと空港の外に出た。

車でホテルに送ってもらう為に車に乗り道路に出ると・・・まず私はとても驚いた。バイクにヘルメットなしで乗っている。トラックの上に人が乗っている。こんな状況日本では見たことがない。そんな事をしていて危なくないのかと私は心配に思った。そして、道路には全く車線が無く、信号もない。これもまた、日本では見たことがない景色だった。車線が無くてこの道路はちゃんと成り立っていけるのだろうか。車線が無いと車と車がぶつかってしまわないだろうかと思った。信号が一つもない事にも驚いた。
そこで私は道路を渡りたい人は、どうやって渡るのだろうと疑問に思った。すると・・・車と車の間を人が通っていくのだ。これにも、危ないと思った。

そして私が一番印象に残ったのは、クラクションの音だ。クラクションはずっと鳴りっぱなし。まるでクラクションの大合唱だった。日本ではクラクションは、危険を知らせる為に使うが、バングラデシュでは危険を知らせるためではなく、自分の存在を知らせる為に使われていた。だからみんなクラクションを鳴らしたい放題に鳴らす。夜だったのに、すごくクラクションの音がうるさいので近所の人例えば赤ちゃんを育てている人や、もう寝ている人にとても迷惑ではないかと思った。渋滞から、抜けたかと思うと車のスピードがどんどん上がっていく。道がちゃんと舗装されていない為、道が凸凹している。スピードが早く、更に道が凸凹しているとまるでアトラクションのようで少し楽しかった。

バングラデシュ滞在2日目

今日は、スラム街に行った。
スラム街には、沢山の人が住んでいた。私の行ったスラム街は、約8畳の部屋が240室ある場所だった。このスラム街には、井戸が一つしかなく共同で使っている。シャワーやトイレも共同で使っている。
沢山の人が使うので掃除が追いついていないのか、井戸、シャワー、トイレの周りは他よりも強烈な匂いがした。
今日はスラム街の家を訪問してインタビューをした。そこの家には、全員で7人が住んでいた。お家は一階と2階があり2階は見ていないが一階は約8畳あった。

・長女がビーティー 19歳
・ビーティーの息子がアラファット 10ヶ月
・次女がスレーヤ 16歳
・三女がボルーナ 14歳
・母 ジュリカ
・父
・兄

ここからは、インタビューした内容について紹介します。

Q:まだ学校には行ってますか?

スレーヤとボルーナは、まだ学校に行っている。
ビーティーは、5年生になったので学校をやめた。
(学校には、行けてないのかなと想像してたので、少しでも学校に行ってると聞いて安心した気持ちになった)
.

Q:学校の時間はどのくらい?

AM8:00〜AM10:30まで
(日本と比べるとだいぶ短いなと思った)
.

Q:夏休みはあるの?

いつもは、5月〜6月が夏休み。
(今年は、デング熱の流行と12月にある選挙の為に夏休みは中止なのだそうだ)
.

Q:いつも誰と遊んでるの?

兄弟や、近所の人と話してる。
.

私がスラム街に行って一番印象に残ったことは、長女のビーティーがまだ19歳なのに、もう子どもを産んで育てていると聞いたことだ。日本では、19歳で子どもを産んでいる人はすごく少ないし私は、聞いたことがないのでとてもビックリした。そして、ビーティーの将来の夢がアラファットをちゃんと育て上げることだと聞いた。私はこれを聞いて、19歳で子どもを産んで子どもをちゃんと育て上げるのが夢だとハッキリ言えるのが凄いなと思った。私なら、もし19歳で子どもを産んでもちゃんと育て上げるとは言えないと思うのでビーティーは立派だなと思った。そして一家族に一つはスマホを持っていた事だ。スマホは高価だから買えていなくて、持っていないのかなと想像していた。けれど、みんなスマホを持っていて驚いた。スマホは、生活に欠かせないコミュニケーションツールだから無理をしてでも一家族に一つはスマホを買うそうだ。

最後に印象に残った事は、子どもを育てるのも地域一帯でやっている事だ。日本では子どもが生まれたら基本は、その家族だけで子どもを育てるがバングラデシュでは近くの家の人達全員で育てているようだった。だからお母さんが困ったら、近所の人が助けてくれていた。私は、このシステムをすごくいいなと思った。何故なら、困った時に助けをすぐに呼べる環境だとお母さんも楽だと思うからだ。

スラム街から帰るときは沢山の人と写真を撮った。そして、沢山の人が話しかけてくれて嬉しかった。
あと5日あるが、あと5日も沢山の写真を撮り、色々な人とコミュニケーションをとって沢山の人と仲良くなっていきたい。

* * * *  *

4年振りの実施となった「友情のレポーター」プロジェクトは、日本の皆さまからのご寄付と以下の皆さまのご協賛、ご協力と助成により実現しました。

<主催>認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛>シンガポール航空、国際ソロプチミスト東京-広尾
<協力>認定NPO法人Dialogue for People
<助成>公益財団法人三菱UFJ国際財団

寄付する
寄付する
資料請求

カテゴリー

月別アーカイブ