活動ニュース

第34回 友情のレポーター(2023)が決定しました!

「友情のレポーター」とは日本在住の青少年に向けた教育プロジェクトです。1995年に前身のプロジェクトが開始されてから、これまでに計66名の「友情のレポーター」をKnKの活動地へ派遣してきました。レポーターの使命は、KnK活動地の子どもたちと友情を育むと同時に彼らの現状を取材し、帰国後は現地で取材したことを日本で広く伝えることにあります。

今年は4年ぶりにプロジェクトを再開できることになりました。そして、68名の応募者の中から厳選なる審査の結果、「第34回友情のレポーター」2名が決定しました!
新しい「友情のレポーター」は、落合 碧(おちあい あおい)さん/11歳(東京都)と松元 夏和(まつもと かなみ)さん/17歳(京都府)です。

二人は、夏休みにバングラデシュを取材予定です。今年の「友情のレポーター」の活動報告を楽しみにお待ちください。

<主催>認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛>シンガポール航空、国際ソロプチミスト東京-広尾
<協力>認定NPO法人Dialogue for People
<助成>公益財団法人三菱UFJ国際財団

落合 碧さん(東京都/11歳)

選ばれたと聞いた時は、驚いて心臓がバクバクしました。少し経って、ちゃんと私につとまるのか、不安で嫌な汗がでてきました。だけど選ばれたからには楽しんで、全力で取り組みたいと思います。
私はバングラデシュの子どもたちに対して、かわいそうな子としてではなく、同じ一人の子どもとして、色んなことを話してみたいと思っています。今から何を話したいかを、たくさん考えてメモ帳をいっぱいにして出発するつもりです。そして子どもたちと交流したこと、現地の状況などを多くの人に伝えて、子どもたちにとってより良い世界に変える力になりたいです。

松元 夏和さん(京都府/17歳)

小学4年生のころ、自分の当たり前は、世界で通用すると思っていたころ、バングラデシュという国を知りました。
それから7年。いろんなご縁があって、「友情のレポーター」になることができました。ようやく自分の夢を叶えるためのスタート地点に立った気分です。
この与えられた1週間が、自分のこれからの原動力となるような経験にするため、そこでしか味わえないものを見て感じて、そしてそこから得た自分の感情を大切にしていこうと思っています。
日本に帰ってきてからは、自分が現地で見て感じたことと、自分のその時の気持ちを自分なりの方法で、一人でも多くの人に伝えて、いろんな人を巻き込んで、私たちにできることは何かを考えていきたいと思います。

審査会の様子

皆さんの想いがつまった応募書類ひとつひとつに目を通しました

審査を終えて

荻上 チキさん:評論家、ラジオパーソナリティー

一人一人の自己紹介や作品を、丁寧に読み込み、悩みました。どなたも、世界の観察や改善に意欲的であるだけでなく、それぞれの背景や世界観を持ち、自分にできることと、作り上げるべき信念を探しに応募されたことが伝わってきたためです。
自分がまだ見ぬ光景や体験が、この世界にたくさん存在します。しかしどれひとつ、自分と「無縁」なものはない。今回の課題では、想像的な仕方であれ、その一端に触れられたと思います。
今回は選ばれなかった方も、これからも世界を見続け、そして足を踏み出して欲しいと思います。あるいは、国内や身近なところに住む隣人の姿に触れて欲しいと思います。ぜひまた別の場所で再会し、さらなる対話ができることを、心から楽しみにしています。

安田 菜津紀さん:認定NPO法人Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト

今回の応募にあたり、路上で生活する子どもたちが、どんな困難を抱え、どんな日常を送り、何に喜びや悲しみを感じるのか、皆さんの心の中で目いっぱい、思いを巡らせたのではないでしょうか。一つひとつのレポートに凝縮されたその情熱を、ひしひしと感じながら読みました。選考の結果がどうあっても、このレポートにかけた時間は、よりよい未来を築く大切な一歩となるはずです。「決めつけ」がないか常に気を配りながらも、他者への想像力を忘れず、私たちにどんなアクションが持ち寄れるのか、共に考えていきましょう。

審査員を務めてくださった荻上チキさんと安田菜津紀さん

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