活動ニュース

Kob ライフ・ロング・ラーニング・センター(LLLC)での職業訓練コースが修了しました

報告:カンボジア事業担当 三喜 一史

Kob LLLCにて2023年11月上旬から3月上旬の4ヶ月にかけて行われた職業訓練が修了し、3月6日に修了式が開かれました。
Kobでは地域の就職先の多さなどを鑑み、美容コースとエアコン修理コースを開講しました。
美容コースからは17名、エアコン修理コースからは21名、計38名が本LLLCの職業訓練コースを修了しました。

修了式に参加した若者たちからは喜びと自信に満ちた表情を見ることができました。
訓練を担当してくださった講師もまた努力した若者らに対して誇らしげな表情で見ていたのが印象的でした。

最終的な就職者の人数は別途ご報告させていただければと思いますが、既に何名か就職を決めており、美容室に就職した女性たちの元を訪れました。
実家から少し離れているので住み込みで働いていますが、初めての一人暮らしということで仕事も生活も慣れないことばかりだと言っていました。ただ将来、自身のお店を構えることができるように今は頑張ってスキルの向上に励んでいるとのことです。

お気づきの方も多いかと思いますが、4ヶ月という訓練期間はとても短く、習得できる技術もそう多くは無く、入門レベルを習得するので精一杯というカリキュラム編成です。

しかし、訓練参加者の多くは1年も2年もかけて訓練に通い続ける余裕はありません。
一切収入を得ずに教育や訓練を受けるか、タイへの出稼ぎなど雇用が安定していない職業に就くかという2択の中、経済的余裕が無ければ後者を選ぶ人は多いのではないでしょうか。
就職後も現場で技術を学んでいくことを前提に就職先への説明をしながら我々も若者の就労支援を行っています。

美容室に就職した彼女らのように、これからも若者たちは走り続けなければならないと思いますが、教育や訓練機会との巡り合わせが無かっただけで、短期間とは言え、訓練機会を提供することで大きな一歩を踏み出せることができると考えています。

本事業地、カンボジア北西部のタイとの国境沿いに位置するバンテアイミエンチェイ州では「将来の選択肢が限られた状態」、「危険で不安定な就労状態」、「社会的なつながりの欠如」などが子ども・若者を取り巻く課題として確認されておりました。
そんな中、LLLCにて教育プログラムと職業訓練プログラムを設けることで目標達成を目指しております。
※教育プログラム:同等性教育クラスについてはこちらの記事もご参照ください https://knk.or.jp/khm240205/

バンテアイミエンチェイ州で本事業を実施し、24年4月時点で事業2年次となりました。また別の地域を対象にしますが、Kob LLLCのフォローアップ含め、引き続き、きっかけを求めている子ども・若者たちのために頑張っていきたいと思います。

※この活動は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の活用ならびに日本の皆さまからのご支援で成り立っています。

 

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5,000円で、5人の青少年が1ヵ月間、学校に通えます。
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