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Kobライフ・ロング・ラーニングセンターでの同等性教育コースが修了

報告:カンボジア プロジェクト・コーディネーター 吉谷 謙介

2023年5月中旬から開講していたKobライフ・ロング・ラーニングセンターでの同等性教育コースが昨年12月29日に修了し、修了証書授与式を開催いたしました。

しかし、そもそも同等性教育とはなんのことなのか、知らない人も多いと思います。

ということで、ここでクイズです。

ここカンボジアで私たちが支援している「同等性教育コース」とは次の3つのうち、どのような教育プログラムのことでしょう?

 

①小学校の中途退学者が対象で、修了後に小学校卒業資格を得られる教育プログラム

②老若男女が分け隔てなく平等に読み書きを学べる教育プログラム

③お寺に住んでいるお坊さんを対象に、公立学校と同等の学習機会を提供する教育プログラム

 

 

正解は…①です。

同等性教育とは義務教育課程の中途退学者に対して、学校外で教育を受けられる機会を提供し、プログラムを修了すると公教育卒業同等の資格を与えるプログラムです。

その中でも私たちは小学校の中途退学者が対象の同等性教育コースを支援しています。

②は「識字クラス」としてカンボジア国内各地で実際に行われている教育プログラムです。

③も仏教徒が多いカンボジアで実際に行われている教育プログラムです。小さいころからお寺で生活しているお坊さんも多いカンボジアでは、寺院内で独自の教育プログラムを行っているお寺も数多くあります。中にはお寺で教育を受けた後に大学へ進学するお坊さんもいます。

 

さて、そんな同等性教育コースですが、私たちが支援するバンテアイミエンチェイ州のKobライフ・ロング・ラーニングセンターでは今回6名の子どもたちがプログラムを修了し、2名が公立小学校、4名が公立中学校へ編入することができました。

修了証書を受け取った子どもたちの様子

受講生の中には親の出稼ぎのために幼いころから隣国タイに住んでおり、今まで一度も学校に通ったことがない子どももいます。

授業を受ける子どもたち

地元の中学校へ編入した卒業生

修了証書授与式の様子

修了証書を受け取る卒業生

昨年5月時点では全くクメール語の読み書きができなかった子どもが読み書きのみならず、たし算、ひき算、かけ算、わり算、その他様々な知識を身に着け成長し、次のステップに進んでいく姿はたくましかったです。このプログラムを通して間違いなく彼らの将来の選択肢は広がったと思います。

今後、彼らのさらなる活躍と幸せな将来を願っています。

Kobライフ・ロング・ラーニングセンター前での集合写真

※この活動は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の活用ならびに日本の皆さまからのご支援で成り立っています。

 

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