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【友情のレポーター30周年】愛友海とタンヴァの手紙 / 2018年カンボジア取材

1995年にスタートした「友情のレポーター(旧 子どもレポーター)」は、今年で30周年を迎えます。これまで、紛争や感染症のまん延などで、実施を見送った年も数回ありますが、一般公募で選ばれ、海外事業地を取材したレポーターは、開始から30年で総数70名となりました。
今回、30周年を記念し、元レポーターと現地で交流した当時の子どもたち、双方による手紙を通じて、「友情のレポーター」参加後に彼らがどのように成長し、このプロジェクトがどのような役割を果たしてきたかを紐解いていきます。

第四弾は、第32回「友情のレポーター」(2018)として、カンボジア「若者の家」の青少年と交流し、バッタンバンの町を取材した落合愛友海さん(当時16歳)と、「若者の家」で暮らしていたタンヴァさん(当時18歳)との往復書簡をご紹介します。

2018年取材当時のふたり(中央が愛友海さん、向かって右隣がタンヴァさん)

愛友海さんからタンヴァさんへ

タンヴァへ

お久しぶりです!お姉ちゃん元気にしてる?
たまにFacebookで近況を見れるの、こっそり楽しみにしてるよ!

気づけば、あのときからもう7年…!
信じられないくらい時間が経ったけど、
みんなと過ごしたあの数日間のこと、今でもよく覚えてます

当時は通訳さんがいないと気持ちを伝え合えなかったけど、
それでも私たちは“美容”を通して心を通わせられたよね。
髪を編んでくれたり、ネイルをしてくれたり…本当に楽しかったしうれしかったです!

2018年当時、美容職業訓練中だったタンヴァ(左)とワンダ(右)がレポーターふたりの髪を洗い、編んでくれた。

実は今の私は、あのときタンヴァとワンダが私にしてくれたみたいに、人をキレイにして、自信を持ってもらえるようなお仕事をしています。

最近はどんなふうに過ごしてるのかな?
タンヴァが元気で、幸せに暮らしてくれてたらそれだけでうれしい!
またいつか、会えたらいいな。

愛友海

タンヴァさんから愛友海さんへ

アユミへ

お手紙ありがとう。

アユミたちのことは今でもよく覚えているよ。一番の思い出は、みんなで行ったトンレサップ湖です。一緒に水遊びをしてごはんを食べたよね。本当に楽しかった。

トンレサップ湖の想い出 (©Natsuki Yasuda)

「若者の家」にいた頃は、友だちからたくさん良いアドバイスをもらいました。彼らは社会に出てどう暮らしてくか、どう学ぶかなどを教えてくれました。

私は今、カンボジアの首都プノンペンで暮らしています。これからの人生をより良くするために、美容サロンショップを立ち上げようと考えているの。そのために一生懸命がんばっているよ。

これから先、責任と思いやりのある大人になりたいです。

またいつの日か必ず会いましょう!

タンヴァ

愛友海さんからタンヴァさんへ

タンヴァへ

お返事ありがとう。
トンレサップ湖、本当に楽しかったね!
タンヴァのお家にお邪魔した帰り道、車の中でずっと果物の皮をむいて私たちに分けてくれたこと、今でもはっきり覚えてるよ。

あの頃からずっと、タンヴァは思いやりに溢れていて、
みんなのために動ける素敵な女性でした。

そして今、美容サロンを立ち上げようとがんばっているなんて本当にすごい!
実は私の夢も同じで、日本で美容サロンを開くことを目指しているよ。
遠く離れた国にいても、同じ志でがんばっているあなたがいると思うと、とても心強くて嬉しいです。

お互いの夢が叶った時、成長した姿でまた会おうね。
その日を楽しみにしています!

愛友海

※本手紙は、本人の同意を得て一部表現を調整し掲載しています。

日本と海外の子どもたちが互いの違いや共通点を学び、友情を育み、共に成長できる社会を広げていくため、これからも応援をよろしくお願いします。

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