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最高の時間~取材を終えて/友情のレポーター(2018)

友情のレポーター(2018)としてカンボジアを取材した福田朱里(ふくだあかり/15歳)さんによる2本目のウェブ取材レポートです。

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友だちの職業訓練先を訪ねて

8月21日、この日は午前に職業訓練の取材見学で午後はワンダちゃんとタンヴァちゃんへの取材と2人の職業訓練の見学取材をした。
まず、スマイ君が職業訓練をしているバイク修理の店に行った。修理の店ということもあってガソリンの臭いがきつかった。私たちが訪問した時、スマイ君は慣れた手つきで修理をしていて既に指の方が黒くなって汚れていた。そして、ひと段落したところでインタビューをした。スマイ君は1日に約9時間訓練を受け約10台のバイクを直しているそうで、その修理の中でも電気関係の場所を直すのが一番大変と話してくれた。スマイ君の年代は日本でいうと大体の人が大学で勉強をしている。なのにも関わらず、ここでは今後のことを考えて社会人と同じくらいの時間、訓練を受けないといけないという生活の格差を痛感した。

次に、ソンマリちゃんが職業訓練をしているビューティーサロンへいった。ピンクを基調としたかわいいお店で、私たちが訪問した時、ソンマリちゃんはお客さんの髪を洗っていた。ここでもひと段落したところでインタビューをした。ソンマリちゃんは1日に約8時間訓練を受けていて平日より休日の方がお客さんが多く、ヘアスタイル、メイク、ネイルを主にして時々ヘアカットをしていると話してくれた。美容師になるには日本では大体の人が専門学校や大学に通ったりする中、実際の美容院で訓練を受けるのは大変な事もあるだろうけどそれもそれで良いなと思った。

「若者の家」で最後のインタビュー

午後のインタビューでは落合さんはワンダちゃんに、そして私がタンヴァちゃんにインタビューすることになった。

私事になるが、7歳のころ祖父に被爆体験話を聞いたとき祖父は泣いてしまい、それ以来私にとって過去のことを相手から聞くのは苦手で、さらに言うと相手が流す涙を見るのもトラウマのようになっていたため、「友情のレポーター」のなかでインタビューをするのは正直とても嫌だった。この事を安田さんに相談できる機会があり話した結果、相手に過去を思い出させたくない思いと同時にトラウマになった相手の涙を見て自分自身も傷つきたくないという思いも強く、私自身が心を開いてないことに気づいた。

だから、今回のインタビューでは身近な質問や身の回りのことで気になる事から、いわば、小さいことから質問していくとうまくインタビューができた。

タンヴァちゃんはとても相手思いで親切で優しい女の子。そのことに改めて気づかされたインタビューがある。それは、タイで生活していたころ野菜を売っていて2000~5000バーツ(6,700円~17,000円)稼いだそうだがオーナーさんから実際にもらえたのは250バーツ(850円)くらいだったそう。そのもらったお金をどう使ってたのか聞くと、「離れて暮らすお母さんに服を買ってあげていた」と答えてくれた。

自分だけのでなくお母さんのことも考えて行動するのは素敵だと思った。

この日は、「若者の家」の子と過ごす最後の日だった。数日間しか一緒に過ごしてないけど、言語でコミュニケーションが取れない分ジェスチャーなどでコミュニケーションをとったため、普段とは違った方法で相手のことをより知れて最高の時間を過ごせた。姉妹や兄弟が増えたといっても過言ではないと思っている。

私自身もがんばってまた再会したい。

 

<主催> 認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛> 国際ソロプチミスト東京-広尾
<助成> 公益財団法人三菱UFJ国際財団

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