友情のレポーター(2018)としてカンボジアを取材中の福田朱里(ふくだあかり/15歳)さんより、ウェブ取材レポートです。
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初めての海外、初めてのカンボジア
シェムリアップには19時過ぎに着いた。
カンボジアは熱帯地域で暑苦しいイメージがあったが日本よりもずっと涼しく感じた。
ホテルまでの道はホテルが多くみられアンコールワットなどの観光地が栄えているように感じた。また車よりバイクやトゥクトゥクなどの交通量が多いことを知った。ほぼ直線道路で日本ではよくある信号機があまりなくそこに1番驚いた。しかし、信号機がなく右折などを自分で見計らってするためかバイクや車が迫ってきているのにも関わらずそれらを行う人もいるためクラクションの音を頻繁に聞くようになった。宿泊したホテル周辺はお店が多く火事が起こってもおかしくないほど電線が絡み合いひどい所ではひものようなもので束ねられてありとても驚いた。
カンボジアは電気代が高く盗電しているからこのありさまと安田さんから教わり、店があるからといっても盗電せざるを得ない生活状況に置かされているんだなと思い何とも言えない感じになった。また、歩道がない上カンボジアは現在雨季のためスコールによって出来た水たまりが蒸発せず道路を歩く状況で横スレスレの所をバイクなどが通る感じだった。
「若者の家」のあるバッタンバンへ向かう
次の日、朝食はホテルのテラスで食べた。その際、ハエが数匹たかってきて虫が大の苦手な私にとってはとても嫌だった。この日はバッタンバンに移動する日で約3時間かけてバンで移動した。道中の町の状況を数個挙げるとすると、1つ目は放し飼いされた牛や犬が様々な場所にいた事。日本で牛や犬が道路の隅で寝ていたり歩いているのを見たことがない。しかしカンボジアではこれが当たり前の風景で、運転手さんに話を聞くと時々車と動物が衝突する事もあると…。2つ目は舗装されている道とそうでない道の差。舗装された道は多少ガタガタ揺れるだけ。逆に舗装されてない道は道路に穴が開いていたりしていくつもの岩の上を走行している感じで何かにしがみつかない限り車の天井で頭をぶつけてしまいそうになったりするくらい揺れた。そういう道は大体が砂になっているため特に大型車が通ると砂ぼこりが舞っていた。3つ目は出店について。なぜかは分からなかったが、例えば肉を売っている店があったらその周辺の出店は肉を売っていた。だから、フルーツジュースを売っている店の周辺は同じフルーツジュースを売っている店がいくつもある。同じような商品を同じ場所で売るより違うものを同じ場所で売ればいいのに。その方が収入を得やすいんじゃないかな…。とても不思議な感じだった。
カンボジアの子どもたちに伝えたい祖父の原爆体験
バッタンバンに着いてからは「若者の家」に行った。
どう接すればいいのか分からず不安だったが実際は皆とても明るくて親切で一緒にいて楽しかった。
日本紹介では落合さんと二人羽織をした。
その後73年前の8月6日に当時8歳で、市内で被爆し3人のお姉さんを亡くした私の祖父から今までに聞いた被爆体験話を少しでも共有したくそれについて話をさせてもらった。
その後、私が事前に折った折り鶴の羽にメッセージを書いてもらった。熱心に聞いてくれたが途中から1番始めに配った折り紙で遊びだす子もいて、当時のことをあまり知らない人たちにはどうすれば最後まで聞いてもらえるかどうすれば共有できるかが今後考えることの1つになった。こうして海外の同世代の子たちにも話す機会を頂けた事により自分なりの課題も見つけることができとても良い機会になった。
<主催> 認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
<協賛> 国際ソロプチミスト東京-広尾
<助成> 公益財団法人三菱UFJ国際財団
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