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フィリピン:チャンチャンの新たな章の幕開け

昨年KnKウェブサイトで紹介したチャンチャンから再び手紙が届きました。
前回の手紙に続いて、こちらのお手紙もご一読いただければと思います。
https://knk.or.jp/phi211125/

僕の人生はあざだらけだ。僕は涙と復讐の中にいた。暗闇が僕を覆う真っ只中、KnKがかすかな光を輝かせてくれた。しつこく手を伸ばし続けてくれ、僕にはそれをつかむ以外の選択はなかった。不安定な生活の中で僕が初めてした正しい決断だった。人としての生活に戻る最初の一歩だった。
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それは、内に秘めた祈りが叶えられたようだった。僕は、基本的なニーズが満たされる人間であり子どもとして扱われた。少しずつ家族の温かみを感じることができた。心も体も平穏で、子どもとしてケアされ、受け入れられた。
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僕は、心の中の思いを打ち明けることができた。様々な活動を通し、僕らは色んな側面でスキルが磨かれ、ポテンシャルが開かれた。
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僕は、今は、自分の人生の過去は挫折だったと分かっている。人間は過ちを犯すことがあり、間違った階段を進むことがあったり、衝動的になって、それがリスクのある生活につながることがある。特に大人からのサポートがなかったり、十分でなかったりすると、子どもの環境はすごく脆弱になりやすい。僕みたいな子どもは人から指を指されやすかった。僕は、人からよく非難された。若くして僕はやくざ者になった。僕も環境の被害者だということを誰一人考えさえしなかった。

それでも、僕を信じてくれる人がいたことは救いだった。彼らはただ僕が道を見失い、 少し立ち止まる必要があるだけだと思っていた。彼は、僕の過去が僕の将来まで縛り付けるわけではないと確信させてくれた。僕がやり通せばどんなに道が狭くても関係がない。思い続ければ願いは叶う。運命は関係ない。苦境は過ぎ去るし、失ったものは違う形でまた手に入れられる。癒えない傷はない。

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実際、今年、僕は人生の新たなページをめくった。僕は、学校の代表が競うクイズチームに選ばれた。結局選挙で延期されたけれど、そのときの感情は最高だった。学年が終了し、僕は進級できただけでなく、クラスで表彰された。それは僕のやる気と自己肯定感を向上させた。僕の将来への種だ。これは、僕の未来が明るくなるという証だ。僕がやり通せば、何も不可能ではない。

「若者の家」の先生と学校の先生の間に立つチャンチャン(仮名)

僕は善悪を学び、KnKの助けを受け進む道を見つけた。そして僕が諦めない限り僕は自分が思う以上のことを成し遂げられると信じている。人生はバラのベッドのようではないし、至福の日々というわけでもないだろうが、KnKの「若者の家」で学んだから、僕は耐えることができる。ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの「私が我が運命の支配者 私が我が魂の指揮官なのだ」という言葉を胸に、期待やキャパシティよりも高く夢を見る。
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僕は生涯「若者の家」に感謝するだろう。彼らは僕の家族だ。彼らが教えてくれたことは僕の心に永遠に刻まれるだろう。僕は心も魂も入れ替えた。最大限の尊敬と感謝をKnKとそのスタッフに送りたい。

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