活動ニュース

【コロナ緊急】フィリピンのスラム地域で食料など配布支援を実施しました

この度、国境なき子どもたち(KnK)が実施する緊急支援に温かいご支援やご協力をいただき、心より感謝いたします。パキスタンに続き、フィリピンのスラム地区でも食料と衛生用品の配布を実施しました。KnKフィリピンの緊急支援チームから報告書や支援を受けた方々からのメッセージが届きました。

「日本の皆さまからいただいたご支援に心から感謝します。私たち家族にとって大きな助けとなりました。皆さまの幸せを願っています」(イリッチ)

「KnK、そして日本のご支援者の皆さま、食料を届けてくださり本当にありがとうございます。お米20kgの支援はとても助かります」(ローレンス)

KnKスタッフによる配布支援の様子

今回の緊急支援の内容について

5月23日、24日、マニラ首都圏のバゴンシーラン地区とパヤタス地区で緊急支援を行いました。台風の影響で約1週間延期しての実施となりました。2地域では普段、貧困のため働いたり、学校に不定期にしか通えなかったり、またはドロップアウトしたりと、さまざまな境遇の子ども・若者たちにノンフォーマル教育や啓発活動を実施しています。今回の支援は、これらKnKの教育活動に関わる子どもたちの家族で、収入源を失ってしまった計200世帯を対象に6ヵ所で食料などを配布しました。一世帯当たりに20kgのお米、ミルクパウダー4袋、緑豆1kg、卵1ダース、石鹸、マスクを支援しました。普段の食事に欠かせないお米の配布が特に好評でした。

配布の準備をする緊急支援チーム

配布を待つ間もソーシャルディスタンスを維持してもらいました

支援を受けた一家族

KnKが食料配布を実施した背景

スラム地域の家族の多くは、建設現場やゴミ拾い、オフィスの清掃などで日銭を稼ぎ日々の糧を得ています。また病気になっても通院できず、重篤な病気や障がいを抱えている人も多く、その場合は子どもが働いて一家を支えているケースも少なくありません。今回の新型コロナウイルス感染症の拡大で地域が封鎖され交通機関も止まってしまったため、ほとんどの家族が収入を絶たれ、日々の食料にさらに困る緊急事態となっており、子どもたちは空腹と栄養不良に苦しんでいます。

緊急支援の前に、ニーズ調査を行いました

KnKが支援を届ける前の約2ヵ月間、行政から食料支援が数回ありましたが、いずれも数日しのげるかどうかの量しかなく、近所同士や教会などで助け合ってきました。政府からの一時給付金もまだ手元に届かない状況です。また、支援を一番必要とする最貧困層「”the poorest of the poor”(貧困層の中でも一番貧しい人々)」の家庭やストリートチルドレンは住民登録がないケースもあり、行政支援を受けるまでに時間と手間がかかり、KnKスタッフが手続きをサポートしています。

配布支援を実施して良かったこと

スラム地域に食料を届けられたことはもちろんですが、子どもたちの親や保護者と直接会って、コロナ禍での生活や子どもたちの様子など、色々な話を聞けたことは貴重でしたし、状況が落ち着いたら子どもたちがまたKnKの活動に参加できるように促して欲しいこともお願いできました。もちろん感染症対策として、手洗いうがいやマスクの着用についても啓発できました。スラム地域でも、衛生や清潔を保つことへの意識や実践がずいぶん定着してきたように思います。

また、今回の配布活動には保護者がボランティアとして参加してくれました。スタッフチームもとても助けられました。

配布場所に集まった裨益者へ、感染症の情報や衛生管理などを説明しました

スラム地域の人々の現在の様子について

6月に入ってロックダウンは解除されましたが、貧困層への経済的打撃は計り知れず、仕事がない状況が続き、変化の兆しはまだ見えません。路上では幼い子どもが野菜や果物を売ったり、ゴミ箱の中から食べられるものを探す女性を見かけたりもします。子どもたちの親は洗濯やアイロンがけといったパートタイムを近所で探したり、また子どもたちからも、家の中で出来るような仕事がないか聞かれたりします。

スラム地域で暮らす人々は、以前からずっと日々の生活に困ってきましたが、今回のことによって、「明日生きられるかどうか」という強いプレッシャーや不安をさらに感じるようになり、悲しみ、絶望、混乱・・・といった様々な負の感情に襲われています。彼らにとって、感染症を患ってしまうことよりも飢えに苦しむことのほうが恐怖なのです。

路上で果物を売る幼い子ども

緊急支援チーム一同より、日本のご支援者の皆さまへ

今回の緊急支援を無事成功できましたのも、日本からのご支援のおかげです。私たちもチーム一丸となって仕事できたことをとても感謝しています。今現在、地域封鎖は解除されましたが、交通手段が限定的だったりして、子どもの親たちも仕事に戻れず収入が断たれたままで支援を必要としている状況です。日本の皆さまのご無事を祈りつつ、今後ともフィリピンの様子を見守っていただきたく、よろしくお願いします。

「日本の皆さま、ご支援をありがとうございます」(両脇が緊急支援チームのスタッフ)

ご支援の方法

KnKインターネット寄付


KnKへのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。
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例えば、

  • 5,000円あれば、医療従事者10名に医療マスクを提供できます。
  • 10,000円あれば、医療従事者8名に防護服、ゴーグルなど防護具一式を提供できます。
  • 15,000円あれば、5世帯に米、小麦粉、砂糖などの食料品を配布できます。

Yahoo!ネット募金

パキスタン 山間部の医療崩壊を防ぎ、子どもたちの命を守ろう
クレジットカード、Tポイントからもご寄付いただけます。

※ご寄付受領書発行対象外となります。予めご了承ください。

◎支援に関するお問合せ先◎

メール:shien@knk.or.jp ファックス:03-6279-1127 サポーター専用電話:03-6279-1128
(職員の在宅勤務を一部継続する場合、お返事に時間を要しますことを予めご了承ください。ご連絡手段がお電話のみの方は留守電にメッセージをお残しください。)

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