活動ニュース

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する各事業地の状況について(4/7現在)

KnKをご支援くださる皆さまへ

新型コロナウイルス感染症の影響で苦しんでおられる皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
また、医療現場や各機関において対応に奔走されている皆さまに、深く感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に対するKnKの対応と方針について、3月27日にご案内いたしました。
本日は、各事業地の状況についてご報告いたします。

カンボジア

感染率が高い地域では、政府による不要不急の外出自粛要請が出されています。クメール正月の延期が発表(4/7)されました。

  • 現地職員:通常勤務(日本人派遣員不在)。
  • 「若者の家」:運営継続。
    →子どもたちと職員の検温、マスク着用、消毒。子どもたちの終日敷地内待機など感染予防教育実施、訪問受入停止などの対策をとりながら運営。
  • 収入創出活動(IGA):運営継続。→感染予防対策実施。

フィリピン

3月12日から30日間の地域隔離(ロックダウン)。マニラ首都圏の学校は4月15日まで休校しています。

  • 現地職員:外出自粛(日本人派遣員不在)。
  • 「若者の家」:運営継続。
    →子どもたちと職員の検温、マスク着用、消毒。子どもたちは終日敷地内待機、感染防止教育実施、訪問受入停止などの対策をとりながら運営。
  • コミュニティ活動:政府の方針に従い3月16日からパヤタスとバゴンシーランのチルドレンセンターは活動休止中。スタッフがSNSなどで子どもたちの健康状態などを確認。
  • 青少年鑑別所:移動制限によりKnKによる活動休止。

パキスタン

4月14日まで外出禁止となっています。

  • 現地職員:在宅勤務(日本人派遣員不在)。
  • 公立学校:3月末~5月31日まで休校。
    →現行事業の学校建設は99%程度完了。
    →集団感染予防のため、イベントやフォーラム、PTAの実施を当面休止。

バングラデシュ

政府機関の業務が、3月26日から4月14日まで停止しています。

  • 現地職員:3月26日から自宅待機(日本人派遣員不在)。
  • ほほえみドロップインセンター:政府の方針に従い3月26日から休館。
    →再開後に備えて、センター内の消毒や人数制限、滞在時間制限、感染予防教育を準備中。
    →再開後は最少人数で運営し、スタッフはマスクやグローブの着用、センター内消毒を徹底し石けん等を補充予定。子どもたちには食の支援を継続。

ヨルダン

3月18日から移動制限、3月21日から全土で外出禁止となっています。難民キャンプ含め、公立学校ではe-ラーニングサイトおよびテレビを通じた形での遠隔教育が、5月末まで継続されます。

  • 日本人派遣員:現地当局の方針に従い、在宅勤務。体調に異常なし。
  • 現地職員:在宅勤務。
  • アンマン公立校における特別活動:政府による教育機関閉鎖措置を受け、3月15日から5月末まで閉鎖。
    →対象ごとに担当スタッフが事業内容の整理と来学期の活動プラン作成中。
  • ザアタリ難民キャンプ:公立学校は市内同様に3月15日から5月末まで休校。
    →SNSを使った感染予防教育の提供を学校側と調整中。

パレスチナ

3月5日に緊急事態宣言を発出、3月22日から外出禁止(イスラエルは3月20日から外出禁止)となっています。

  • 日本人派遣員:現地当局の方針に従い、在宅勤務。体調に異常なし。
  • 現地職員:在宅勤務。
  • 子ども支援センター:政府の方針に従い閉館中。
  • ジェリコ市内公立学校:政府による緊急事態宣言発出にともない3月6日から休校。
  • 学校教員とセンター職員に対する研修も休止中。
    →家庭でできる子ども向け活動、親子向け活動をSNS活用で配信。

以上が4月7日現在の情報となります。

日本人派遣員がいるヨルダンとパレスチナは外出禁止となっておりますが、食料や生活必需品の購入などには支障が無いとのことです。派遣員の心身の安全や生活基盤の確保を優先し、現場の状況を注視しながら避難一時帰国の検討も適時行っています。

子どもたちへの支援を最優先したい一方、現地の社会状況、行政による措置とのはざまで、思うようにいかないことも多く、非常に苦しい局面です。そのような中で、各事業地ともできうる限りの最善を尽くしております。

ご心配をおかけいたしますが、引きつづき途上国の子どもたちへの教育支援を途絶えさせることのないよう、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
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緊急募金のお願い

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2020年に見込んでいた寄付収入(チャリティマラソン関連寄付等)の大幅な減額が生じております。加えて、各地の子どもたちの命を守る衛生用品の追加購入などを検討しており、支出も増える見込みです。
世界的な感染拡大で危機に晒される途上国の子どもたちを、あなたの力で支えてください。


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