活動ニュース

青少年の生活環境改善を目指し、ダッカで事業を開始しました

2016/05/23
報告:KnKスタッフ 久野 由里子

事業の背景

バングラデシュでは近年高い経済成長を達成し、貧困率は減少傾向にありますが、都市部と農村部の格差は依然大きく、仕事を求めて都市部への人口流出が起こっています。しかし、都会に出てもスラムや不法居住地で生活する貧困家庭では、青少年が学業を諦めて家庭を支えるため働かざるを得ず、就職できるのはインフォーマルセクターが多くなります。インフォーマルセクターで働く青少年は、雇用契約書がないため解雇されやすかったり、低賃金、給与支払いが不定期、労働環境が劣悪などの問題を抱えています。

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インフォーマルセクターで働く青少年/(C)Akihito Yoshida

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危険な労働環境で、障がいをおってしまうこともある/(C)Akihito Yoshida

 

インフォーマルセクターとは?工業省に登記されていない零細ビジネスで、行政の指導がなく国家の統計や記録にも含まれないものを指す。日雇いや店舗を持たずに路上で行う商売などもこれにあたる。

 

事業内容

KnKでは、インフォーマルセクターで働く青少年が貧困の連鎖から抜け出し、その生活環境が改善されることを目指し、以下の活動を行います。

  1. インフォーマルセクターで働く貧困家庭出身の青少年(15~24歳)に、縫製や家電修理等の職業訓練を提供し、より良い就職ができるようにサポートします。
  2. インフォーマルセクターの雇用主、コミュニティの方々、また青少年(12~18歳)自身に対して子どもの権利や労働法などについて啓発活動、能力強化を行い、インフォーマルセクターの労働環境改善を目指します。

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事業開始セレモニー

本事業は2016年1月18日から首都ダッカで開始し、3年間実施する予定です。
現地でスタッフを雇用し、新しい職業訓練センターを構え、ついに4月26日に事業開始セレモニーを実施しました。

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セレモニーには、訓練修了生の就職の受け皿かつ質の高い訓練提供のために協力してくださるフォーマルセクター企業の方々、労働環境改善に協力してくださるインフォーマルセクター企業、コミュニティの方々など多くの方が参加してくださいました。
訓練修了生の就職先となるフォーマルセクター企業からは、「技術力が高い訓練生は大歓迎だ、優先して採用するし、楽しみにしています!」と力強いお言葉もいただきました。

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質の高い職業訓練を実施するため、フォーマルセクター企業からもカリキュラム作成にご協力いただいた。

 

職業訓練センターの準備も整い、職業訓練5コースを5月から開始しました。
また、インフォーマルセクターの労働環境改善のため、インフォーマルセクターの労働環境アセスメント、コミュニティの方々とのミーティング、青少年とのミーティングも着実に実施していますので、随時ご報告していきます。

インフォーマルセクターの労働環境を把握するため、各社の労働環境を評価する。

インフォーマルセクターの労働環境を把握するため、各社の労働環境を評価する。

インフォーマルセクターの労働環境改善に向けて、コミュニティの方々にもご協力をお願いした。

インフォーマルセクターの労働環境改善に向けて、コミュニティの方々にもご協力をお願いした。

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青少年との第一回ミーティング。青少年自身が子どもの権利を認識し、啓発活動ができるよう、今後能力強化を行っていく。

 

※この活動は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の活用ならびに日本の皆さまからのご支援で成り立っています。

 

子どもたちを支えるために、あなたのサポートを必要としています


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3,000円で子ども2人が1ヵ月間職業訓練を受けることができます。
KnKへのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。

 

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【バングラデシュ活動概要】

 

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