国境なき子どもたちは、「世界の恵まれない状況にある青少年を支援すること」、そして「日本の一般市民、とりわけ若い世代の人々に対し教育啓発すること」、この二つを使命として活動を行っています。
若い世代に対する教育啓発のひとつとして団体発足当時から継続している「友情のレポーター」。
この度、5月5日こどもの日に、JICA地球ひろばで「友情のレポーター 2012~2015 取材報告会 -共に成長するために-」を開催いたしました。
当日は親子連れでのご参加も多く見られ、同世代の青少年が多数参加してくれたことが、発表した友情のレポーターたちの刺激にもなったようです。
ご参加くださった皆さま、ご後援をいただいた独立行政法人国際協力機構、そして開催費として活動奨励金をくださったかめのり財団に改めて感謝申し上げます。
当日の様子をツイッターと映像(Youtube)でご報告します。
2012年フィリピン取材報告
2003年にカンボジアへご自身もレポーターとして取材に行かれた安田菜津紀さんの進行のもと、たくさんのご来場の皆さまと共に報告会がスタートしました!!菜津紀さんが取材へ行った当時から既に13年も経っているんですね。感慨深いです。KnKそして友レポの歴史を感じます。。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
トップバッターは2012年にフィリピンで 10日間取材をした、吉川拓樹くんと菅野樹希さんです。路上で生活をしたりゴミ山を漁りお金に替えるなど、日本では考えられない苦しい生活を強いられている子どもたちの現実に衝撃を受けたそうです。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
岩手で津波を経験した樹希さんは洪水の被害に遭ったジョシュアくんという男の子に出会いました。小さな体ではあるけれど、辛い経験をしても強く生きようとしているジョシュアくんは、その外見からは想像できないほどとてもたくましく映ったそうです。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
拓樹くんは育児放棄を受けた3人の兄弟への取材をしました。兄弟たちは辛い経験をしても、やはり家族が大事という彼らの話を聞き、家族の大切さを改めて強く感じました。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
拓樹くん、樹希さんはこの取材を通して多くの出会いへ感謝をし、自分の境遇がどれほど幸せかということを考える機会となったそうです。また、フィリピンで見てきたこと・感じてきたことを多くの人へ広めることがみんなへの恩返しでもあると語ってくれました。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
2013年カンボジア取材報告
2組目のレポーターは2013年にカンボジアで取材をした水谷涼香さん、後藤要くんです。涼香さんはスレイピアップという女の子へ取材しました。初めは、取材することで過去を思い出させてしまったり彼女を傷つけてしまわないかと心配だったそうです。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
しかし、スレイピアップは過去に家族と離れ離れになってしまった過去を話してくれました。涼香さんは”可哀想”という思いではなく、ピアップが話をしてくれ、彼女を少しでも理解できたことに涙がこぼれたそうです。そして、ピアップも「泣かないで」と優しく声をかけてくれました。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
要くんは自立支援施設「若者の家」の卒業生シナットくんへインタビューをしました。親から暴力を受け家を追い出され、路上で生活していたシナットくんは若者の家で教育を受け自立の一歩を踏み出すことができました。要くんは教育を受ける機会を得ることの重要さを改めて感じました。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
2014年シリア難民キャンプ取材報告
2014年にシリア難民キャンプで取材を行った佐々木千夏さんは、ヨルダンのザアタリ難民キャンプを訪ね、キャンプ内で授業を受ける子どもたちの積極的な様子を見て驚いたそうです。日本の授業より自分から率先して手を挙げハキハキと意見を述べる子どもたちは、学ぶことをとても楽しんでいました。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
「平和とは、争いがなく、人々の生活が良いものであること」難民キャンプ 内に住む女の子、ダーリアさんの言葉が胸に刺さりました。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
岩手で震災の被害に遭った千夏さんはジャミールくんというシリア難民の男の子へ、シリアに戻ったら何がしたい?という質問をしました。「2度とシリアを離れないと誓いを立て、祖国の将来を築いていきたい。」わすか14歳のジャミールくんの大人びた言葉が千夏さんにとってはショックでもありました。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
2015年フィリピン台風被災地取材報告
佐藤旭さん、菅拓哉くんは2015年フィリピンの台風被害に遭った地域で取材しました。フィリピンの同世代の子どもの体の小ささに、旭さんは初めショックを受けたそうです。貧しさからたくさん食べ物を食べられす、十分な栄養を摂取できないために多くの子どもが体が小さいのです。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
ハイエン台風の被害を受けたウルベリオくんの家を訪問した拓哉くんは、災害時に必要なものは何かを考えるワークショップを子どもたちと一緒に行いました。薬、食料、支援物資、教育、、、実際に災害を経験した子どもたちと真剣に意見を出し合いました。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
旭さんは、フィリピンで出会った子どもたちを「可哀想」と思っていたけれど、彼らからたくさん学ぶことがありたくさんのパワーをもらい、可哀想と思っていた自分が可哀想だと思うようになりました。どんな人とでも対等な立場で向き合うことが大切ではないか、とうことを学んだそうです。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
可哀想と思うことへの違和感。「対話を重ねて互いに学びあいながら、共に成長すること」の大切さを、司会の安田菜津紀さんもレポーターとしてカンボジアへ足を運んだことを機に、考えさせられたそうです。 — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
司会の安田菜津紀さんを交えてクロストーク
安田菜津紀さんとレポーターとの和気あいあいなフリートークが始まりました!取材経験を経たレポーターのみんなが今後勉強したい分野や取り組みたいことを話してくれました。公衆衛生について勉強したい!伝えることって面白い!アラビア語をマスターしたい!目を輝かせて語る姿が頼もしく思えました。
— 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日
1996年友情のレポーターの玉村翔悟さん挨拶をもって報告会を無事終了いたしました。「当たり前のことが、当たり前ではない。取材を通してそれに気づく大きなきっかけとなり、今もその経験が活きている」という言葉をいただきました。皆さんありがとうございました! — 国境なき子どもたち (@KnKJapan) 2016年5月5日