活動ニュース

【ザアタリ難民キャンプ】3年ぶりの対面での夏季アクティビティ

報告:プロジェクト・コーディネーター 大竹 菜緒

新学期も始まり、ヨルダンの街では久しぶりに制服姿の子どもたちを見かけるようになりました。

ザアタリキャンプの事業では、夏休み中、夏季アクティビティを実施しました。
夏休みの間、娯楽が少ないキャンプの中でも子どもが楽しい時間を過ごせるように、毎年、夏季アクティビティを実施しています。学校のスペースを使って開催するため、休み期間中も学校に来ることで、友だちや先生と顔を合わせ、それぞれの子どもたちが少しでも新学期に向けた気持ちの準備につなげます。

今回の夏季アクティビティでは、毎日男女それぞれ50人前後の子どもたちが参加し、日替わりの様々な活動を楽しんでくれました。

女子シフト、椅子取りゲームの様子。

男子シフト、綱引きの様子。

今年は、高学年の参加者の中から2人、毎日交代で「1日キャプテン」になってもらい、先生の手伝いをしたり、小さな年齢の子の面倒を見たりしてもらうことにしました。最初は自分の役割がよく分からず、戸惑う子も多かったのですが、徐々にキャプテンとしてチームに貢献してくれる姿勢が多くみられました。

8年生のフセイン君もその1人です。夏季アクティビティ開催の全15日間中、12日通ってくれていました。アクティビティの後、彼に質問をしてみました。

Q1. 夏季アクティビティの中で、最も覚えているものは何ですか?その理由は何ですか?

A1. スライム作り、ビーズでブレスレット作り、カップタワーを倒さずに運ぶゲームはよく覚えています。サッカーができたのも良かったです。いろんなアクティビティがあったけれども、今挙げたものは楽しくハッピーな気持ちになったし、自分を表現することもできたからです。夏休みを有意義に過ごすことができました。

Q2. 1日キャプテンをやってみて、どんな気持ちになりましたか?

A2. 先生たちを手伝うことで、より責任を感じるようになりました。また、率先して皆がうまく並べるように誘導したり、声をかけたりしていたので、友だちだけではなかった子からも段々と慕われるようになりました。

いつの間にか先生たちの片腕となり、他の子たちをまとめてくれていた姿が印象的なフセイン君でした。

9月から進級して新9年生になったフセイン君。黄ゼッケンはキャプテンの印。

小さい学年の工作を手伝っているフセイン君。

KnKとしては3年ぶりに対面で実施できた夏季アクティビティ。大変なこともありましたが、同時に授業ではあまり見ない、子どもたちの喜怒哀楽いろんな表情を垣間見れる時間となりました。

 

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