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【パキスタン洪水】緊急支援 視察報告①「テントで縫い上げたドレス」

報告:KnKスタッフ 清水匡

6月に発生した記録的なモンスーンによる影響で洪水の被害に遭った村々を訪ねています。パキスタン中南部は広大な平野が続き、多くの人々が農業で生計を立てています。いたるところに張り巡らされた水路は記録的な大雨を支えきれずに決壊、田畑や民家を飲み込んでいきました。人々は高台の幹線道路に避難し、しばらく屋根のない生活を強いられました。大洪水から4ヵ月が経ちましたが、未だに水が引かず湖のようになっている地域も多くみられます。

 

KnKは最も被害の大きいシンド州とバロチスタン州において、家が倒壊した村々にテントや衛生用品などを配布しています。村が水没し未だ戻ることができないシャムラッド村の人々は、KnKが提供したテントで生活していますが、飲み水や食料が足りておらず一日でも早く村に戻れることを願っています。

このような大変な状況でもズバルダさん(18歳)と妹のミールザディさん(13歳)は、被災する前と同じように刺しゅうをすることで気分を紛らわしています。カラフルな刺しゅうやスパンコールを縫い付けて伝統的なデザインの衣装を縫い上げます。

「お母さんに教わったんですか?」と尋ねると、

「いいえ、ほかの村の女性で刺しゅうの上手な方がいて、その人に教わりました」と答えてくれました。

テントの中で刺しゅうを縫い上げるズバルダさん(奥)とミールザディさん

「これは私が作ったのよ」とドレスを見せてくれました

テントの向こう側に水没した畑が見える。

そのさらに先に元の村がある。

まだまだ支援が不足しています

パキスタンの子どもたちへの支援を拡充するために、皆さまのご理解とさらなるご支援をよろしくお願いいたします。

皆さまのご寄付でできること

  • 9,000円で、子どもを含む7世帯が安心して蚊帳の中で眠ることができるようになります。(1世帯あたり蚊帳2張を分け合います。)
  • 30,000円で、60人の子どもが感染症を予防し健康に暮らすための衛生用品を手にすることができます。
    衛生用品は具体的に石鹸、洗剤、タオル、歯磨き粉、歯ブラシ、生理用品などです。
  • 90,000円で、400人の子どもが衛生促進の知識を得て、避難中も安全な生活が送れるようになります。

ご寄付の方法

①KnKウェブサイトからご支援ください
下記サイトよりクレジットカード決済画面に進み、メッセージ欄に「パキスタン」とお書き添えの上、お申込みください。銀行からもお振込みいただけます。

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②【Tポイント】をご寄付いただけます
Yahoo! ネット募金を通じて【Tポイント】をご寄付いただくことも可能です。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5045006/

※パキスタンにおけるKnKの洪水支援は、Yahoo! ネット募金を含む日本の皆さまからのご寄付、そして認定NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成により実施されています。

国境なき子どもたち(KnK)へのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。

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