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絵本を通して学ぶこと ~フィリピン、活動現場より~

報告:KnKスタッフ 久野由里子

先日来、Facebookやニュースレターでフィリピンで実施している「Reading camp(読み書き教室)」の報告をさせていただいていますが、今日はバゴンシーランで実施したReading campの内容を紹介させていただきます。

まず、Youth facilitatorと呼ばれる参加者と同年代のファシリテーターが、絵本を読みます。

「同じニワトリから産まれた卵の中で一つだけ楕円形ではなく、丸い形をしていた卵がありました。その卵はみんなと形が違っていることを理由にいじめられていました。ですが、旅の中で太陽に出会い、『君と私は同じ形だね』と言われ、また出会う人々に『自分自身を受け入れるんだ』と言われました」

絵本を読んだあとは、卵にはどんな栄養があるかなど卵の特徴を学びました。
その後、参加者一人一人が、自分の手のひらをかたどった紙に自分の夢、強み、弱み、特徴、信念を書き、発表します。

このアクテビティを通し、一人一人が自分のことを知り、また自分を受け入れるということを学んでほしいという目的がありました。
子どもたちの中には、家族が勉強のサポートをしてくれるという子どももいれば、家族から愛情さえ受けられない子どももいます。そういう背景もあってか、強みに家族を挙げる子どももいれば、弱みに家族を挙げる子どももいました。

最後には、参加者の一人が、「この絵本は、僕たち一人一人がみんな有望な人間で祝福されているということを言っているんだ」と強く語ってくれました。貧困、暴力、虐待、保護者からの無関心など、子どもたちの夢を阻むものが立ちはだかることもありますが、子どもたち自身が自分を受け入れ、人生を歩んでいく土台を今後も一緒に作っていきたいと思います。

 

子どもたちを支えるために、あなたのサポートを必要としています


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