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フィリピンの子どもたちがファッションモデルに!

報告:KnKスタッフ 清水 匡

神戸市の大学生が立ち上げた学生団体DEAR MEをご紹介します。DEAR MEは、「子どもたちと一緒に夢を描きたい」という思いから、KnKが支援するフィリピンの子どもたちがモデルになるファッションショーを2015年から実施し、今年で5回目。今回はショッピングモールショーを開催するまでに成長しました。今回DEAR MEの3代目代表、谷屋吏花さんからレポートが届きました。


モデルとなった子どもたち!

フィリピンの子どもたちと代表の谷屋吏花さん(中央)

今回のフィリピン渡航で第5回目となる、DEAR MEファッションショーを今年の2月に開催しました。この2月の開催をもってDEARME設立当初から携わってきたメンバーが卒業ということで、DEARMEのこれからの新しい時代を現地の子ども達と共に築き上げていきたいという願いから“NEXT PAGE”というコンセプトを掲げました。 DEAR ME設立当初からの夢であった、ショッピングモールという大きな会場でより多くの人を巻き込んでファッションショーを開催するということ、日本の服飾専門学生をも巻き込んでDEAR MEオリジナル衣装を製作するというこの2つの夢を第5回目にして実現することができました。

チルドレンセンターでウェーキングの練習

プロによる指導も受けました!

DEAR MEメンバーの学生さんもウォーキングにチャレンジ

日本のお姉さんたちとの交流も子どもたちには楽しみの一つ

私たちメンバーにとってもモデルとなる子どもたちにとってもショッピングモールでの開催は初めてのことで、子どもたちはその大きな舞台に委縮してしまうのではないかという不安があったものの実際ファッションショーが始まると子どもたちはステキな衣装に身をまとい、胸を張り堂々とした姿で彼ら自身の足でランウェイの上を歩いてくれました。
「オリジナル衣装で登場した子どもの姿を観客席から見た時、鳥肌がさっと立ちました。かわいい衣装に、ヘアメイク、広い会場の中でも堂々とした姿で、存在感があって、かっこよかった」(DEAR ME坂下)
「服だけでなくヘアメイクをしてキラキラしている子どもたちを見るととてもワクワクしたし、鏡で自分の姿を見ている子どもたちがとでも嬉しそうでやり甲斐を感じました。」(DEAR ME 近江)

メークをしてだんだんモデルになります

ランウェイを歩く姿は自信に満ちあふれています

 

この日、新しいモデルが誕生した瞬間

また、日本の専門学生が制作したオリジナル衣装は、実際に子どもたちの夢をモチーフにしたことでDEAR MEにかかわってくれている多くの人の夢と愛が沢山溢れていたファッションショーにできたのではないかと感じました。その子どもたちの姿に私たちは勇気と希望をもらい、またこの子たちにはこれから歩んでいく未来、ワクワクドキドキすることだけでなく辛いことや厳しいことが待ち受けているかもしれないけれど、このDEAR MEファッションショーで自分の夢を描きながら大舞台を歩いたことを少しでも思い出してまた明日からの一歩前に進む自信になってくれたら…と思います。
「KnKの方が『DEAR ME が最初にフィリピンに来てから、子どもたちは、あなたたちのことを心待ちにしているのよ。支援は物資だけではないの。』とおっしゃってくれました。物資支援だけでは変えられない子どもたちの心的な面でも大きな影響を与えてくれていると言っていただいたのは、本当に今まで継続してやってきた意味があったと、私たちも本当に嬉しく思いました」(DEAR ME 福田)

DEAR ME(https://dearmepro2016.wixsite.com/dearmeofficial)

ご協力してくださった皆さま、ありがとうございました!

報告 DEAR ME代表 谷屋吏花


●KnK事務局に届いた1通のメールから

「貧困地域に住む子どもたちがモデルとしてランウェイを歩き、夢を描くという企画にご協力していただけないでしょうか!!」 3年前、DEAR ME創設者の西側愛弓さんからKnKの事務局にこのようなメールが届きました。

熱い思いを話してくれた創設者の西側愛弓さん(上段中央)

音楽や芸術で空腹は満たされません。しかし、音楽や芸術がない人生を幸せといえるでしょうか。貧困地域では、家族を支えるために働いている子どもは大人が背負う重責を抱えています。KnKは、子どもたちに教育の機会を提供すると同時に子どもが「子どもらしい」時間を過ごすことを大切にしています。西側さんのメールをいただいたとき、一見、貧困とは無縁に思える「ファッション」も、子どもたちの人生をより豊かなものにしてくれるだろうと思いました。
女子学生がフィリピンのスラム地域を訪問することは危険を伴います。事前のオリエンテーションでは時に口調を強くして危機管理について説明しました。しかしそんな不安をよそに彼女たちは第一回目のファッションショーを成功させ全員無事に帰国しました。モデルとなったフィリピンの子どもたちからも「たくさんの人から拍手してもらい、自分に自信が持てました」と感想が届くなど、DEAR MEはKnKの理念である「共に成長するために」を体現してくれる存在です。

全てを学生主体で運営し、成長し続けるDEAR ME

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