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【三つの物語】シリア難民の子どもによる作文紹介(2)

先日、【炎の雨】シリア難民の子どもによる作文紹介(1)でもご紹介したように、ザアタリ難民キャンプで実施する作文の授業では、読むこと・書くこと・聞くことを大切にしています。

今回は、それぞれタイプの異なる三つの物語りのあらすじをご紹介します。

オークの木の下で描いた夢

数人の少女が村のオークの木の下の広場に行き、目をつぶって将来のことを想像する遊びをしています。2人の女の子は警官、2人が自然や環境保護をする人、他の2人が代々伝わる遺産や伝統を受け継ぎ伝える人になりたいと願っています。少女たちは自分の国を守る仕事につくことができてすごく幸せを感じています。

「キーーリ、キーーリ、キーーリ」

自分の部屋で寝ていると屋根の上から、ものすごく恐ろしい怖い鳴き声のような音が聞こえてきました。僕は恐怖を感じながらも、興味を惹かれてその正体を突き止めることに決めました。屋根に行く途中の暗闇の中にふたつの小さな丸い球体が浮かんでいます。
「なんだ、音の正体は家で飼っているネコの目玉だ」と思い、よくライトで照らしてみると、そのネコは鳴いていません。その横にカエルが座っていたので、そのカエルの鳴き声かなと思い、カエルを照らしてみてもカエルは鳴きません。
そうしているうちに、もっと大きくて不気味な「キーーリ、キーーリ、キーーリ」という音が響き始めました。物音はずっとずっと大きくなり続けていきます。「キーーリ、キーーリ、キーーリ」お母さんもその物音を心配して駆けつけてきました。
僕、お母さん、ネコ、カエルで屋根に上りました。頭の中では、「もしかしたら泥棒がいるのかも、、、幽霊かもしれない、、、」と、すごく怖い想像でいっぱいです。しかし、結局屋根に上るとお昼から干しっぱなしだった洗濯物が強い風に揺られて、大きな不気味な音を立てているだけでした。

海に行ったヤギの話

Debesは少し変わったヤギで、いつも一匹で行動しています。ある日、Debesは海に行くことを思いつきました。海までの長い道のりに疲れを感じ始めたころ、Debesは狼に出くわしました。狼はDebesを励まそうとしましたが、Debesは狼を怖がり「私は今、犬のお友だちを待っているの」と言ってしまいました。狼は怖がり、その場を離れてしまいました。Debesが歩き続けていると、たくさんのヤギを乗せたトラックにぶつかりそうになりました。Debesを見つけたトラックの運転手は、Debesをトラックに乗せ、他のヤギたちと一緒に運ぶことにしました。港で乗り換えている間に、一匹のヤギが手伝ってくれて、Debesはトラックから逃げることができました。そして砂浜で幼い男の子に出会い、彼がDebesの命を救ってくれました。砂浜で素敵な1日を過ごした後、Debesは農場に無事帰ることができました。
作文の授業は、表現力を身につけることの他、英語とアラビア語の能力向上も目指しています。子どもたちは楽しみながら、それぞれの能力を伸ばしています。

【緊急募金】この夏も、難民キャンプで課外授業を実施するには、皆さまのご支援が必要です。

夏休みを楽しみにしている子どもたちに、今年の夏も課外授業を提供できるよう、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。

150万円⇒220万円集まればできること

夏休みの課外授業を実施する他、9月から12月にかけてザアタリ難民キャンプ内で行う授業に必要な資金として充当いたします。
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※今回、220万円を達成できず9月以降の授業が行えない場合は、夏休みの課外授業に充当する他、キャンプ外で暮らすシリア難民の子どもたちの教育支援に充当いたします。

※Tポイントからご寄付いただけます!

※メッセージ欄に「シリア」とお書添えください。寄付金控除の対象となります。

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【ヨルダン(シリア難民支援)活動概要】

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