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【緊急メッセージ】シリアの子どもたちと交わした約束

国境なき子どもたち専務理事、ドミニク・レギュイエからの緊急メッセージです。

シリアの子どもたちと交わした約束

私は、今回のシリア危機が始まる前にシリアを訪問したことがあります。国境なき子どもたち(KnK)はすでに、ヨルダンやパレスチナといった中東地域で青少年のための教育支援活動を実施していましたが、シリア国内でも何か子どもたちのためにできることを始められたら、という想いがありました。

2009年から2010年にかけ、日本人と中東出身のスタッフと一緒に、ヨルダンの国境近くの町ダルアーから首都のダマスカスまで北上し、その道々でユースセンターの子どもたちを訪問しました。出会った子どもたちは皆、とても生き生きと活動し、また自分たちの古い文明や民族の多様性に誇りを持っていました。
しかし、そんな明るい未来を描く子どもたちの夢を打ち砕く事件が、2011年の春に起きました。ちょうど地震と津波が東北地方を襲った頃です。ある日ダルアーの町で、少年たちが国の体制を批判したとして捕まり、拷問を受けました。それに抗議する市民と治安部隊による衝突は暴動に発展しました。その後、本格的な戦闘が始まってから6年が過ぎ、死者は30万人以上とも言われ、国内避難民を含むシリア難民の数は1,000万人以上に膨れ上がっています。

私が初めてヨルダンのザアタリ難民キャンプを訪れた時に出会った子どもたちは、激しさを増す戦闘からやっとの思いで逃げて来た直後ということもあり、絶望や悲しみでいっぱいの顔をしていました。そんな彼らに私は、いつか故郷へ帰れる日までKnKは彼らと共にいることを約束しました。
その約束が果たせるよう、シリアの現状を心配する人々が集まって力を合わせ、シリアの子どもたちが故郷へ帰り新たな人生を踏み出せるよう手助けできればと願っています。どうか、これからもKnKと一緒にシリアの子どもたちをご支援ください。よろしくお願いします。

認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
専務理事 ドミニク・レギュイエ

【緊急募金】この夏も、難民キャンプで課外授業を実施するには、皆さまのご支援が必要です。

夏休みを楽しみにしている子どもたちに、今年の夏も課外授業を提供できるよう、皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。

150万円集まればできること

ヨルダン北部にあるザアタリ難民キャンプで中学校2校の夏休みの課外活動として、シリア難民の子どもたち(7~16歳)約280人に対し、情操教育をメインとした課外授業を提供します。
【具体的な使いみち】
・音楽、作文、演劇の課外活動のための文房具や材料費
・ヨルダン人教員、シリア人教員、授業運営スタッフの人件費
(*最大人数でヨルダン人教員6名、シリア人教員12名、現地スタッフ1名)
・授業運営に必要な通信費及び交通費
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【支援により得られる効果】
1. 難民キャンプ内で、学校でクラスメイトと過ごせる時間は子どもたちにとって貴重な「楽しい時間」です。シリアから逃れてきた子どもたちへ、楽しく安心できる居場所を提供し、心身の健全な成長を促進します。
2. 夏休みも継続して学校での活動に参加することで9月からの新学期の通学に対するモチベーションを高めます。
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*目標金額に達しない場合は、規模を縮小して課外活動を行います。
*目標金額以上に募金が集まった場合は、9月以降のシリア難民支援に充当します。

※Tポイントからご寄付いただけます!

※メッセージ欄に「シリア」とお書添えください。寄付金控除の対象となります。

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【ヨルダン(シリア難民支援)活動概要】

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