2015/01/28
報告:プロジェクト・コーディネーター 土岐 三輪
前回の記事で、バングラデシュ女性の収入創出支援とそれに付随した起業サポートについて紹介したように、KnKは農村の女性たちがミシンを使って収入を得ることができるように、支援を行っています。
この地域では、女性が家の外で働くことは一般的ではありません。
以前は、家事や夫の仕事(漁師や農家)の手伝いをして暮らしていた女性たちにとって、自分の仕事によって収入を得るということは、大きな自信と社会的な立場を得ることにつながります。
女性たちによる協同組合の設立から4年、少しずつではありますが、組合活動は発展を続けています。
2014年の活動を組合員同士互いに報告し、2015年への活動の抱負を発表しあう場として昨年12月18日に組合総会を開催しました。
当日、ゴージャスなサリーやアクセサリーで着飾って、ばっちりメイクアップした女性たちが、ぞくぞくと集まってきました。




各組合センターの代表者が、皆の前で、2014年の活動を報告します。
毎月行ってきたミーティング、数々のスキルアップトレーニング、学校制服オーダー獲得のための営業活動、ショールームの運営、センターでの縫製教室などなど。
大きな収入を得た人や、がんばったチームにはひときわ大きな拍手が送られていました。
2015年に新しい事業に取り組みたい女性たちも、抱負を発表し合いました。
写真は、テイラーショップのオープンを宣言するアショア村のチョンパとシマ。
組合員を見守るインストラクター4人と、スタッフのフィローズさん。子どもの成長を見守る親の心境のようです。
最後に、組合センター毎に記念撮影。写真は、ラックスマンカティ村のメンバー。
この組合総会のために、アショア村のメンバーは、会場準備を入念に行いました。
また、各センターの組合員は集まって、2014年の活動を模造紙にまとめ、2015年の計画を作り、会計帳簿や収入一覧を整理しました。こうした作業を通じて、組合活動を振り返り、組合員の団結が高まっていく様子が伺えました。
皆の前での発表は、緊張するものではありますが、どの発表も誇らしさに溢れていました。
1年後に、次はどの組合員がどんな活動報告や来年に向けた抱負を語ってくれるのか、今からとても楽しみです。
※ この活動は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の活用と、日本の皆さまからのご寄付により成り立っています。
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