2011/01/06
報告:プロジェクト・コーディネーター 加藤 香子
アハメッド・ユーセフ・ザヌーン(Ahmed Yousif Zanoon)君は、16歳のヨルダン人少年。マルカという貧困家庭の多い地域に住んでおり、約1年前よりKnKのセンターに通っています。家庭環境にも負けず、自分の能力を発揮しようとしてきた彼のストーリーが、先日のヨルダンラジオ&テレビ(Jordan Radio and Television :JRTV) で取り上げられました。
JRTVは地元の人々から広く愛される、ヨルダン政府直轄の放送局。その朝のライブトークショーに、アハメッド君とその父親、現地スタッフが出演しました。
番組では、実際に作った器具を用い、その製作過程や操作法について説明しました。最初は緊張気味だったアハメッド君でしたが、練習の甲斐あってか、説明はスムーズに進みました。
また、現在センターで在籍している絵画クラスを通し、さらに創造力を高めながら作品を製作していることについても話しました。
さらに番組では、KnKの活動についても詳しく紹介、日本の政府資金を用いた事業をアピールすることが出来ました。
放映後は、その日のうちに番組を観た親がセンターを訪れるなど、反響の広がりを実感しています。 彼の眠っている才能に気づいたのは、彼を担当したインストラクターでした。
何気なく交わした「趣味」についての質問から、彼が、発明好きで、使えなくなった身の回りの廃材から新たな器具を作り上げる才能を持っていることに気づきました。
それ以降、インストラクターも、彼の能力がさらに開花されるよう、折りを見てはフォローアップを行ってきました。
今後も、アハメッド君のような、家庭環境に負けず才能を開花させようとしている青少年へ、引き続き、きめ細やかな教育的支援を行っていきたいと考えています。
皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。