過酷な環境や困難な状況にある子どもたちを支援するNGOの現場では、悲しいできごとに遭遇し、日々大変な思いをしていると思われがちです。実際、シリアでの平穏な生活が一変、爆撃を受け命からがら隣国ヨルダンに避難してきた子どもたちの多くは心に傷を負っています。また、シリア危機から7年が経過し、避難生活しか知らない世代が増えていることも事実です。
しかし、子どもたちはただ絶望し、暗い顔をして生活しているわけではありません。自分の将来を描くことが難しい状況で子どもたちは必死に生きています。ザアタリ難民キャンプ内の学校では、予算の削減で教員数が減り、秩序が乱れつつある中で、KnK派遣員の松永晴子や現地スタッフ、先生たちは、奮闘しながらも子どもたちの元気あふれるパワーと接し、彼らの悩みに耳を傾けています。
難民キャンプの外では、首都アンマン市内で生活するシリア難民を支援していた援助団体のセンターも運営を終了するなど、子どもたちは行き場を失いつつあります。松永とチームは家庭訪問を実施し、子どもたちの生活環境を調査しています。こうしたシリア難民の子どもたちのリアルな日常について、一時帰国中の松永晴子が報告します。
【トークイベント】シリア難民、子どもたちの日々の暮らし
- 日時:2018年12月1日(土)14:00~15:30 ※13:30開場
- 会場:聖心女子大学4号館/聖心グローバルプラザ2階アクティビティスペース(東京都渋谷区広尾4-2-24)
- 最寄り駅:東京メトロ日比谷線広尾駅4番出口徒歩1分)
- 地図:https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/access/
- 登壇:松永晴子(KnKシリア難民支援 現地事業総括)
- 司会:渡辺真理氏(アナウンサー)
- 参加費:500円 ※当日受付でお支払いください
- 定員:70名
- 申込方法:下記フォームよりお申込みください。【〆切:先着順/11月30日(金)】
- 主催:国境なき子どもたち(KnK)
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【こんな方にオススメ!】
・難民問題に関心がある方
・国際ボランティア活動に興味がある方
・難民キャンプの日常に興味がある方
【登壇者】
松永晴子/国境なき子どもたち(KnK)シリア難民支援 現地事業総括
愛知県出身。筑波大学大学院芸術研究科芸術学彫塑(ちょうそ)分野修了。日本とベトナムで美術教師を務めた後、2011年から2年間、青年海外協力隊としてヨルダンで美術教育に携わり、その後も半年間、同国でNGOの活動に参加。 2014年4月からKnKのヨルダン活動に従事し、現在はシリア難民支援の現地事業総括として子どもたちの教育支援を行う。
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