皆さま、こんにちは。東京事務局の岡田です。
今年初めてKnKのスタッフ日記を書かせていただきますが、今年もあっと言う間にひと月過ぎてしまいましたね。
私の1月は、昨年末にいただいたご寄付の受領書の発行と、今年最初のニュースレターの編集作業に追われていました。
ご支援者を中心にお届けしているニュースレターは、「ご寄付が何に使われたか」ということと、「ご寄付によって子どもたちがどのように変化したか」ということを、支援を受けた子どもたちや現場で働くスタッフの生の声を通してお伝えするよう心がけています。ご支援者と支援地の架け橋となることが私の役目だと自負しています。
ニュースレターの編集の段取りはまず、特集する国の活動地に英語で質問をいくつか送り、それに対して子どもやスタッフが回答をくれます。そしてインタビュー内容を私が翻訳してから原稿を書きます。本当は私が現地に直接行って取材できることが一番良いのですが、広報予算を考えるとそうもいきません。毎回、現地から送られて来る回答をよ~く読み、インタビューに応えてくれた子どもやスタッフの気持ちになって、ありのままを伝えることを大切にしています。
今回はバングラデシュにあるストリートチルドレンのためのドロップインセンターで働いている女性スタッフ、ファルザナ(22歳)の声を届けました。ファルザナはまだとても若いのですが、センターが設立された2011年以来ずっと、路上で生きる子どもたちのために働いています。社会から排除されたストリートチルドレンを助けることは容易なことではありませんが、センターに来る子どもたちに対してファルザナがいかに優しく、そして心を込めてお世話をしているかをニュースレターで伝えたいと思いました。
でも今回は、原稿のアイデアをアレコレ、色々と考えても、いつにも増して筆が進みませんでした。悶々として、自分の文章力のなさに苛立ったり、〆切のことを考えて焦ってしまったりと、原稿を書くのに時間がかかってしまったのです。
そんな風に私が落ち込んでいる状態で印刷〆切の数日前、「ヒョイ」っとメールが送られてきました。それは一緒にニュースレターを制作している、デザイン担当の清水スタッフからのメール。メールを開けてみると・・・、
清水スタッフが撮影した、ファルザナが女の子の髪をとかしているところの写真と、「『愛情を注ぐ』という支援」のキャッチコピー。これを目にした瞬間、「あっ」と閃いてそれからスラスラと迷いなく原稿を書きあげることが出来ました。ニュースレターの編集作業はいつもこんな感じで、清水スタッフに助けられ制作しています。
ところで上の写真のファルザナの表情、特に目がとても良いと思いませんか?子どもを大切に思っているからこそ、こんな目をしているのだと確信します。
ファルザナをはじめ、ドロップインセンターで働くバングラデシュ人のスタッフたちは、路上で暮らす子ども一人ひとりの名前を覚え、いつも笑顔で彼らを迎えているんですよ。大人の愛情に飢えた子どもたちに対して、家族のように、きょうだいのように接しています。そしてドロップインセンターの仕事を本当に誇りに思ってくれているようです。
もしこれを読んで、私たちが発行しているニュースレターにご興味を持っていただけましたら、紙かPDFでお送りできます。ぜひ資料請求のページからお問合せください。私が対応させていただきます。
では、これからも、ニュースレターの編集業務、がんばります!
岡田茜