こんにちは。ヨルダン事務所の大竹です。
今月、世界各地でボランティアとしてマジックショーを開催されている福田俊弘さんがヨルダンを訪問され、子どもたちに手品ショーを披露してくださいました。
5日間で、公立校2校、幼稚園2校、女子生徒のための放課後アクティビティセンター1校を回り、計8回のショーを実施、どこも子どもたちが純粋に面白がったり、驚いたりし、楽しんでくれていました。
実は4年前もヨルダンでショーをしていただいたので、中には福田さんを覚えていてくれた子どもたちがおり、声をかけてくれる場面も。
「前回マジックハットからウサギのぬいぐるみが出てきたの、本当にびっくりしたんだ!今回もそれ見れるの?」と興奮気味に話してくれました。
ちなみに、ヨルダン含めイスラーム圏では「マジック」という言葉はあまり使ってはいけないことになっています。なぜならその単語をアラビア語に訳すと、呪術やまじない、魔法を意味し、イスラーム教ではハラーム(禁忌)とされているものだからです。理由は複数ありますが、非科学的なことを可能にしてしまうこと=力を持っている人物とみなされ、一神教を揺るがす脅威的なものだ、というのが主な理由だそうです。
そのような背景から、私たちも誤解がないよう、マジックの代わりにパフォーマンスアーティストによる手品ショーという表現に変えるなど慎重に言葉を選びました。
ご存知のように、日本では特別活動の学校行事で外部からゲストを呼び、社会的、経済的な状態によらず、全ての子どもたちが本物の芸術を見ることができるような機会があります。ヨルダンでは学校行事の機会は必ずしも十分ではないなか、今回の訪問で、子どもたちが喜ぶ様子を見て、私自身、改めて特別活動の意義を考える時間にもなりました。
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