活動ニュース

【バングラデシュ「+1」】ドロップインセンターのスタッフからのコロナ禍報告

親愛なる日本の皆さまへ

バングラデシュからこんにちは。「ほほえみドロップインセンター」のセンター長のタリク・アラムです。バレンタイン&ホワイトデー「+1」キャンペーンに寄せて、私から日本の皆さまへメッセージを送ります。

センター長のタリクを囲んで。タリクは子どもたちの父親のような存在です(2019年撮影)

バングラデシュ政府の発表によると、2月7日の新型コロナウイルスの感染者数は9,369名で、亡くなった方は38名でした。このように、バングラデシュの感染状況も、よくありません。日に日に感染が拡大し、国全体にひろがっています。そのため、ストリートチルドレンや貧困層の家庭・地域に対して、行政やNGOがあらゆる支援を届け続けています。私たちドロップインセンターのスタッフも、いつも以上に、支援している子どもたちのことが気がかりです。

現在は行政の指示により、屋外での活動や地域の方々との会合など、いくつかの活動を縮小していますが、1日2回の食事(朝食と昼食)の提供や、健康意識を高め、ライフスキルを身につける学習時間は、途切れることなく継続しています。また、室内で行うゲームなどのレクリエーションは、安全やソーシャルディスタンスに配慮して、少人数で行うようにしています。センターのスタッフは、毎日センターを洗剤で掃除し、食器や料理器具を全て消毒するようにしています。

コロナ禍での食事風景。子どもたちも日々、感染に気をつけています(2022年2月撮影)

良いお知らせとしては、センターの子どもたちは今までのところ誰も新型コロナウイルスに感染していません。子どもたちは、日中センターに来てシャワーを浴び、食事をとってレクリエーションに参加するなど、楽しく過ごしています。しかし、コロナ禍になってから日銭を稼げなくなり、また、夜過ごす場所についてはひき続き問題を抱えています。特に、今の冬の季節は、防寒着や安全に眠れる場所がなく、たくさんの問題を抱えています。中には夕食をとる機会がない子どももいて、私たちは、こういった子どもたちの抱える問題を解決していかなければなりません。

日中との寒暖差が激しく、朝晩に急に冷え込む冬は、子どもたちにとって1年で一番つらい季節。

日本の皆さまのご支援のおかげで、子どもたちはドロップインセンターに来てにぎやかに笑い、楽しい時間を過ごしています。今は、食事の支援など、私たちができることの全てを、子どもたちのために日々行っています。不確かなことがたくさんありますが、刻々と変化する状況に即座に対応することが重要だと認識しています。ストリートチルドレンはこれまで以上にドロップインセンターを必要としています。そして私たちは皆さまのお力を必要としています。

路上で必死に生きる子どもたちが、子どもらしい笑顔を見せる瞬間。

よろしければぜひ、ストリートチルドレンを助ける私たちの活動をご支援ください。もしくは、ご家族やご友人に、私たちの子どもたちの状況を伝えてください。SNSなどでちょっとシェアしてくださるだけでも、私たちの力になります。

コロナの感染拡大が続いていますが、しかし、未来は予測不可能なままではありません。今は、世界の全ての人たちにとって、チャレンジングな時であり、皆さまの心身のご健康を心からお祈りしています。センターのスタッフ一同、ストリートチルドレンのことを想うように、皆さまのことを心配し想っています。

皆さまのご支援を通して、私たちは、ダッカの街の路上で必死に生きようとする子どもたちの人生に変化をもたらすべく、力を尽くします。ひき続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

「ほほえみドロップインセンター」
タリク・アラム

 

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