スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

ザアタリ難民キャンプでの新規事業と企画展示「布と子ども展」のこと

こんにちは、ヨルダン/シリア難民支援事業を担当している松永です。

1月より始まったJICA草の根技術協力事業では、ザアタリ難民キャンプも事業地に含まれています。(https://knk.or.jp/jor230124/

2018年よりアンマンの学校で実施していた日本の特別活動を、キャンプの中でも実施していくこととなりました。
2フェーズ目にあたる今回の草の根事業では、特別活動を通じて学校と保護者との繋がりを強化していくこと、また、保護者やコミュニティへも特別活動実施の狙いである子どもたちの社会性育成への理解を促していくこと、も事業内容の大事な柱としています。

そこで、どんな形で保護者の学校参画が可能なのか、保護者へのアンケートを実施しています。
現在では、アンケートはオンラインでも行なっていますが、保護者の方々に事業内容をより深く理解してもらうためには、丁寧な説明が必要となります。そのため、今回はキャンプ内でのアンケートは直接会って実施することとなりました。

久々のヨルダン出張ではスタッフが実施するアンケートの様子をモニタリングするため、同行してきました。
学校外の道を歩いていると、知っている子どもたちが声をかけてくれたり、物珍しそうにこちらをじっと見てくる子どもたちに会います。学校だけでは把握しきれない子どもたちの様子を知るには、貴重な機会です。
保護者へのアンケートをしている間、話を聞きつつも子どもたちの様子を見たり、一緒に遊んだりしていました。
また、保護者の方々の中には、アンケートの内容以外でも、子どもに関する様々な話をしてくださる方もいて、対面で丁寧に話を聞き取る大切さを再認識する機会にもなりました。

現在、岡山市、瀬戸内市の5ヶ所の会場で、開設されて10年以上が経つザアタリ難民キャンプの状況について知ることのできる展示を開催していただいています。

キャンプに住む難民の子どもたちからのメッセージが書かれた布と、18トリソミーの子どもたちを持つご家族の方々が作った服などを軸に、異なる土地で成長する子どもたちのことを「愛にあふれた思い」でつなげる、という企画展示「布と子ども展」をHOME18岡山の方々が実施してくださっています。
お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでいただけましたら、幸いです。

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