活動ニュース

「若者の家」の子どもたちはなぜアンジェラ・アキさんの『手紙』を歌い始めたのか

 

昨年、フィリピン留学中に、9月から12月にかけて「若者の家」でボランティア活動をしてくれた川西由香さん(現・大学4年生)に、当時の話をお聞きしました。

 

「若者の家」でボランティア活動を始めたきっかけを教えてください。

私は大学で国際法を専攻していたため、留学する前から「子どもの人権」について強い関心を抱いていました。フィリピンではストリートチルドレンやごみ山に暮らす子どもたちが多く存在していることを知っていたため、子どもの人権保護をしているようなところでボランティアをしたいと思い、「国境なき子どもたち」を選びました。「若者の家」では元ストリートチルドレンの子や、ごみ山地域出身の子どもが保護されており、私にとって最も希望にかなうボランティア先でした。

 

初めて「若者の家」を訪問した時、どんな印象を持ちましたか?

初めて訪問し、スタッフの方と話しているとき学校から帰ってくる子どもたちが興味津々にこちらを見ているのがわかりました。それでも恥ずかしいのか、中々近寄って来ようとはしません。スタッフの方が招くとようやく喜んで私たちのところに来て、可愛らしい笑顔で挨拶してくれました。今思い返すと、最初はみんなとてもシャイだったと思います。

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中央奥が川西さん

★ボランティア活動時の様子は、今年2月に川西さんが書いてくれたブログでも紹介されています。
http://knk.or.jp/blog/phl150223/

12月1日から来年1月15日まで、KnKはフィリピンの子ども支援を目的としたクラウドファンディングに挑戦しています。

~拝啓 十五の君へ~ フィリピンの自立支援施設で暮らす子どもたちの未来を支えたい!

 
この挑戦は、川西さんがフィリピンの子どもたちにアンジェラ・アキさんの『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』という歌を教えてくれたエピソードをきっかけに始まりました。

そもそも、なぜ子どもたちに『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』という日本語の歌を教えたのですか?

ボランティア活動の中で、私は子どもたちに毎週末折り紙やたこの作り方を教えて、日本の文化を伝えていました。そこである日、書道を教えることになりました。
イメージしてもらうため『書道ガールズ』という映画の書道をしている場面を子どもたちに見せておりました。その時使われていた曲がアンジェラ・アキさんの『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』でした。
子どもたちは習字をしながらも、何度もその曲を聴きたいといい、『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』をBGMにしながら書道を楽しみました。子どもたちも口ずさみながら楽しそうに書道に没頭していました。そこで、私と他のボランティアの日本人学生で『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』をクリスマスパーティで歌うことを提案しました。
子どもたちも日本語を勉強したばかりです。言葉を学んでもらうと共に、この曲は15歳の自分に向けた葛藤、そして夢を持つ希望にあふれている曲でもあるので、11~15歳の親と暮らせず寂しい思いをしている子どもたちにはぴったりなのではないかと思いました。

まず『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』の歌詞を英訳し、それをフィリピン人の友だちに頼んでタガログ語になおしてもらいました。さらに大学の職員や自分のアパートの警備員さんなど色んな大人に見せて、子どもでもわかる「タガログ語」に直してもらいました。
そして次の練習では、歌詞の意味から子どもたちに伝えました。中には、離れて暮らす家族のことを思い出して泣き出してしまう子どももいました。
それほど、この『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』という歌が子どもたちの心に突き刺さったのだと思います。

 

また「若者の家」に行く予定はありますか?

実は去年のクリスマスに、子どもたちに将来の自分を励まし、希望を持ってもらうために自分宛ての手紙を書いてもらったのです。スタッフに大切に保管していただき、今年のクリスマスパーティで開けてもらう予定です。本当はその日にあわせて私たちもフィリピンに帰りたかったのですが、予定があわないため、サプライズで彼らにビデオメッセージを送ろうと企画しています。また、来年の2月には彼らに会いにフィリピンに帰るつもりです。できれば一年に一回はフィリピンに帰り、彼らの元を訪れたいと思っています。

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自分宛てに書いた手紙を持って記念撮影(2015年12月/撮影:川西さん)

 

「若者の家」の子どもたちに手紙を書くとしたら、今一番何を伝えたいですか?

「あなたたちを心から愛している人はたくさんいる」ということと「つらい経験は必ずあなたを大きくする」ということです。
「若者の家」にいる子どもたちはネグレクト(育児放棄)や金銭的な問題で親と暮らしたくても暮らせない状況にあります。一番親の愛情がほしい時に、それを身近に感じられないことは子どもにとってとても辛いことだと思います。しかし、「若者の家」のスタッフや私たちボランティアは彼らのことを心から愛しています。そして人よりも困難な道を歩んできた彼らだからこそ、将来同じような苦しい状況にある人たちの本当の力になれる、また、今まさにどんな困難も乗り越えていける力を自分自身につけているということを伝えたいです。

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フィリピンの子ども支援を目的としたクラウドファンディングに挑戦中。

~拝啓 十五の君へ~ フィリピンの自立支援施設で暮らす子どもたちの未来を支えたい!

 
目標金額は100万円=フィリピン「若者の家」の子ども5,000人分*の食費です。
クリスマスにKnKフィリピンチームに良い報告ができますよう、100人以上の方のご賛同とご支援を目指しています。ぜひご参加いただけますようお願いいたします。(*のべ人数です)

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