2010/11/02
報告:プロジェクト・アドミニストレーター 枯木 幸子
日本NGO連携無償資金協力
助成事業
去る10月20日、KnKが東ティモールで支援するユースセンターの一つ、ビケケ県ビケケ・ユースセンターでサッカーコースに参加している子どもたちへ、当国を訪問中の寺田朗子会長より、財団法人三菱養和会さまから寄贈いただいたサッカーシューズ53足が直接届けられました。
これは、5月に寺田会長が当センターを訪問した際、現地からサッカーシューズが欲しいと要望があり、その期待に応える形で実現したものです。首都ディリから車で5時間以上かかる山あいの村にあるビケケ・ユースセンターでは、サッカーやバドミントン等、野外でのスポーツ活動が毎日活発に行われています。たくさんの子どもたちが活動に参加している一方で、そのほとんどは十分に整備されていないグラウンドを裸足で走り回っている為、けがをする確率が高く、非常に危険でした。しかし、サッカーシューズをもらった子どもたちは、これからさらにのびのびとスポーツに没頭できることと思います。
この日、子どもたちは寺田会長とレギュイエ事務局長の訪問を心から喜び、さまざまな歌で歓迎してくれ、大きな声で楽しそうに歌う姿がとても印象的でした。
サッカーシューズは公平に「くじ引き」で選ぶことにし、こどもたちは初めてのくじ引き遊びに大はしゃぎでした。自分のサッカーシューズが決まった後はすぐに試着をして、その後大切そうにシューズを持ち歩く姿も見られました。
無事に53足のサッカーシューズを配布し終えた後には、子どもたちから近くで採れた新鮮なココナッツの実が寺田会長と事務局長へプレゼントされました。
今回のサッカーシューズの配布を通じて、子どもたちのたくさんの笑顔に出会いました。これから益々活発な活動が期待される当センターでのスポーツ活動を通して、子どもたちが仲間たちと力を合わせることやルールを守ることの大切さなどを学び、相互理解の醸成につながってほしいと願っています。今後もビケケ・ユースセンターを始め、その他当国三地域のユースセンターの活動をKnKが継続的に支援できるよう、皆さまのご協力をお願い申し上げます。