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「友情のレポーター」ヨルダン、シリア難民キャンプ再訪レポート

国境なき子どもたち2014年「友情のレポーター」の佐々木千夏です。

今回私はまた会いに来ると約束したシリア難民の子どもたちに会うために3年ぶりにヨルダンに行きました。

高校生の時初めて訪れたザアタリ難民キャンプ

3年経ってまた会う場所が今でも難民キャンプなことに対して複雑な心境でもありましたが、彼女たちに会うことを思って3年間自分なりに頑張ってきたので渡航が決まったときは嬉しかったです。

当時高校一年生だった私は、現在大学一年生になり、「友情のレポーター」をきっかけに中東情勢を学びたいと思い、国際関係学部があり、アラビア語が学べる大学に進学しました。

私はヨルダンに行って人生が180度変わったので、また必ず戻るというのが目標でした。ヨルダンでは、KnKが活動しているアンマン市内の学校を見学し、ザアタリ難民キャンプにも行きました。

この日は丁度オープンデーで、授業を見に行くと歌や演劇を発表していました。

オープンデーの発表会

出し物を見ているとすぐに、3年前仲良くなったマラックを見つけました。私はお姉さんになったマラックを見て嬉しくて仕方なかったです。

マラックとの再会

マラックとの再会そのあと声をかけに行って、マラックもすぐ私を見て笑顔で手を取ってくれました。「お姉さんになってとても綺麗で一瞬マラックかどうか考えちゃった」と伝えると「嘘でしょ」と恥ずかしがって笑っていました。マラックは英語の勉強を頑張っているようで、今回は色んなことを英語で話しました。
お互いたどたどしい英語でも、通訳を交えず話しているとより近い存在になれた気がして本当に嬉しかったです。

13歳の時のマラック(2014)

英語が上手になっていたマラック(16歳)

キャンプでは以前交流したダーリア、ウィサム、オマルにも会いました。みんな成長して大人っぽくなっていたけれど、変わらない笑顔と夢や希望を持って過ごしていることを知れて良かったです。避難生活が長引くにつれ状況が悪化してしまっているのではないかという考えは杞憂でした。みんな相変わらず学校に楽しく通い、KnKの授業に参加しているようで嬉しかったです。

 

13歳当時のウィサム

実直なウィサム(16歳)の夢は今も弁護士のまま

ダーリア(13歳/2014)

女性らしさが増したダーリア(16歳)。もう一人のレポーター、太田成美さんに手紙を書いてくれました。

あどけなさが残る14歳のオマール(2014)

精悍な顔つきになりました(17歳)

マラックのお父さんとお母さんは、私がアラビア語の勉強を始めたと聞いてとても喜んでくれました。現地の学校の先生たちもとても喜んでくれて、私は日本に戻ってからまた大学生活を頑張ろうと思えました。まだ挨拶や簡単な文章しか分からないけれど、彼等の文化に少しでも理解を示せたらと思って始めたので、喜んでもらえて本当によかったです。次来る時までにアラビア語で会話できるように高いモチベーションを持って頑張りたいと思います。

マラックと本場のアラビア語で筆談

私は国境なき子どもたちの「友情のレポーター」になって人生が変わりました。子どもたちと交流し、自分が知らない世界を見て、
もっと知りたいと思いました。3年前からずっと原点は変わらず、こうしてまたヨルダンに戻ってこれて幸せです。
私に大きな人生の気付きを与えてくれたみんなに会いに来ることが彼らに少しでもポジティブな影響を与えてくれたらこれ以上のことはないと思っています。私はずっとみんなを忘れないし、日本で頑張っているよって伝え続けていきたいです。
遠い国であなたをいつも思っていると思っていてほしいです。

また私は戻ってくると思います。それまでまた日本で当たり前の日常に感謝しながら、彼らのことを思いながら頑張ります。

またいつかみんなに会いたい

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【KnKヨルダン(シリア難民支援)活動概要】

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