2013/11/07
報告:KnKスタッフ 清水 匡
ビデオワークショップも本番に突入。
テーマも決まり2作品をつくることになりました。
今回はそのうちのひとつ「パレスチナの文化」についてご紹介します。
「パレスチナの文化」と言ってもテーマが大きすぎるのでみんなが住んでいるアルザリアという町にテーマを絞ることにしました。
撮影に入る前に恒例の絵コンテ制作。実際に撮影する時にこの絵コンテを見ながら進めていくのでとても大切な作業なのです。「街の風景」、「レストラン」、「学校」、「伝統芸能」などそれぞれのシーンごとに絵コンテを作っていきます。
まずはアラブ料理を提供するレストランに行き撮影の交渉をしました。答えは「NO!」。いきなり問題発生!後で聞くところによると、ここのご主人は頑固者で有名のようです。どこの国にもいるものですね。
気を取り直して今度はアラブ菓子店と交渉しご快諾いただきました。店員によるお菓子紹介、ご主人にインタビューするなど今度は順調です。お菓子屋さんを出て道を進むと大きな壁が。これが有名な分離壁。イスラエル側ではテロ防止のためと言われているようですが、高さ10mほどもある壁です。アルザリアはエルサレム中心地まで車で10分ほどに位置する町ですが、この壁ができてからは迂回路を通るため1時間もかかってしまうようになりました。
次に向かうは、キリスト教会とモスク。
ここアルザリアはキリスト教の教会とイスラム教のモスクが隣り合わせに建てられているとても珍しい町なのです。世界を見ると宗教間の争いが絶えませんが、このアルザリアは2つの宗教が仲良く共存している素晴らしい町でもあるのです。
さあ、このアルザリアをきちんとビデオで紹介できるかな。