活動ニュース

ウェブサイトづくりを体験しよう!(前編)

2012/10/17
報告:KnKスタッフ 松浦 ちはる

パレスチナ ウェブワークショップKnKが地元NGOと共に運営するユースセンター「House of Hope(ハウス・オブ・ホープ)」で9月下旬から10月上旬にかけてウェブワークショップを開催し、9歳から14歳までの少年少女7名が参加しました。このワークショップはウェブサイト制作体験を通じて知的好奇心の刺激と心の豊かさを育んでもらうこと、そして完成したウェブサイトを隣国ヨルダンの子どもたちに見てもらいインターネットを通じて交流を深めることを目的としています。

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ワークショップでは、まずパソコンのグラフィックソフトを使い自由にデザインを描くことに挑戦しました。多くの子どもたちがパレスチナの「旗」を描く中、お気に入りのスポンジボブを描く女子もいました。日本とは違い学校で情操教育(美術や体育など)が行われないパレスチナでは、多くの子どもは絵を描くことが苦手です。しかし、このセンターでは公立学校で通常行われていない音楽、伝統舞踊、絵画、演劇、工作(日本のおりがみや切り絵)などのユースプログラムを実施しており、自由に絵を描くことが得意な子もいます。

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パレスチナ ウェブワークショップ次はウェブサイトに必要な素材の準備です。
まずパレスチナを紹介するための文章を書きました。次に「ハウス・オブ・ホープ」というセンターについて自分たちで紹介文を考えました。子どもたちはそれぞれお気に入りの活動やスタッフの名前、そしてこのセンターが大好きだということを書いてくれました。最後に皆の書いた文章をひとつにまとめました。

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ウェブサイトを作るには文章だけでなく写真も必要です。デジタルカメラをひとり一台ずつ持ちセンターの外に写真を撮りに行きました。通りにはフルーツやアクセサリーを売るお店、銀行などたくさん並んでおり、子どもたちは興味の向くままシャッターを押します。

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しばらく歩いていくと突き当りに大きな「壁」が現れました。

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壁面はウォールアートで埋め尽くされており、その中にKnKと共にハウス・オブ・ホープを運営するこの村のNGO「VACA(Vision Association for Culture and Arts)」のロゴマークも大きく描かれてあります。

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パレスチナ ウェブワークショップVACAの立ち上げメンバーが、この壁は2003年にイスラエルにより建設された分離壁であること、それ以降村人たちの生活が変わってしまったことを話してくれました。
ワークショップに参加した子どもたちにとっては物心ついた時から存在する「壁」ですが、村の大人たちにとっては土地を占領され、向こう側で暮らす親戚や友人と行き来を隔てる「壁」です。
ウォールアートにもパレスチナの人々の複雑な思いが反映されているようです。

(後編へ続く)

 

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