報告:KnKスタッフ 清水匡
台風で家が流されてしまった家族は近所や親戚を頼り一時的に泊めてもらったりして難をしのいでいる。しかしその近所や親戚の家も損害があったり、洪水で流れ込んできた泥で大変な状況であることに変わりはない。KnKは「若者の家」を避難所として開放し、現在51名の母親と子どもたちを受け入れ衣食住の提供している。
子どもたちの両親たちは全壊した家を建て直したり、残された家財を守るために、近所の人々の世話になりながら被災地に残っている。一時的とはいえ両親と離れ離れになった子どもたちは精神的にとても不安定な状況になる。特に夜になると「ママー!ママー!」と叫んで泣き出す子も少なくない。そんな時すかさず飛んでくるのがピアエデュケーターたちだ。彼らはこの緊急事態に泊りがけで子どもたちの面倒を見ている。
昼間はダンスやゲーム、お絵かきなど様々なアクティビティを考え、子どもたちが少しでも寂しさを紛らわすことができるように工夫している。子どもたちにはとても頼りになるお兄さんのような存在になっている。
若者の家では子どもたちの栄養も考え経験豊富なスタッフが食事の提供を行っている。
それぞれの地域から来た子どもたち同志でゲームをしたり食事を採ることにより一体感が生まれ、不安定な精神状況を緩和させることができる。