活動ニュース

教室で学べる喜び―パキスタン学校再建事業(後編)

2013/06/17
報告:KnKスタッフ 熊本 晃順

別の日に、現在再建を進めている(Nawazabad)村の男子高校も訪ねました。この学校は、地震後支援によって仮設校舎が建設され、勉強を続けることができました。しかし、生徒全員を収容することはできず、テントでの授業も行われていました。
「今まで仮設校舎で何に困っていましたか?」と聞くと、「寒さと暑さが厳しい」、「屋外だと勉強に集中できない」、「理科の実験室がない」という声が上がりました。

テントで授業を受ける生徒たち

テントで授業を受ける生徒たち

再建中の校舎を視察するKnK事務局長ドミニク・レギュイエ(右から3番目)とFWA事務局長ジャヴェッド・イクバル(右から2番目)

再建中の校舎を視察するKnK事務局長ドミニク・レギュイエ(右から3番目)とFWA事務局長ジャヴェッド・イクバル(右から2番目)

新校舎は、ブロックの壁が厚く、また天井にファンが付く予定なので、寒さ暑さをしのぐことができます。またFWAのエンジニアにより、耐震性も非常に高くなるよう設計されています(さらに理科実験室も建設されます)。

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山道を1時間以上歩いて通う生徒も多いなか、落ち着いた環境で勉強ができることは、生徒たちにとって大きな喜びなのです。

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7年半撤去されなかった倒壊した学校跡

7年半撤去されなかった倒壊した学校跡

パキスタンは、国民の半数以上が1日2ドル以下で暮らす貧困層であると報告されています(2011年アジア開発銀行調べ)。
その一方、仕事の担い手となる若年層が多く、またインドなど近隣諸国の経済発展にけん引され、高い経済成長を遂げる可能性も指摘されています。
教育がパキスタンの子どもたち・若者の夢を実現する大きな力となるよう、私たちは引き続きFWAと共に事業を進めてまいります。

完成した学校

完成した学校

前編はこちら

※ パキスタンにおける学校建設プロジェクトは、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の活用と、日本の皆さまからのご寄付により成り立っています。

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