2010/02/10
報告:FWA マネージング ディレクター
ジャベット イクバル
2009年12月24日、2日間にわたるトレーニングがシンカリで始まり、各ニューホープ・アカデミー(NHAシンカリ、NHAサタンガリ、NHAバラコット)の教師が参加しました。このトレーニングには、男女合わせて19名が参加しました。
トレーニングの内容は、全ての教師のトレーニングニードアセスメント(どのような訓練が必要かという測定)を行ったうえで決まりました。教室内で、効率的かつ有能的に教えることの促進につながるような内容に焦点を置いてトレーニング内容が選ばれました。そして行われたトレーニング内容は以下の通りです。
- アクティブ ラーニング テクニック(生徒が積極的に学ぶには)
- サポーティブ フィードバック(生徒にどのような助言を与えるべきか)
- レッスン プラニング(授業計画の立て方)
- ヒーリング クラスルーム(授業をより良くするには)
このトレーニングを行った目的は、各教師の技術を向上させることにありました。具体的には、以下のようなことを目指してトレーニングが行われました。
- トレーニング内での交流を通じて、互いの知識を共有する
- 画期的な教授法を学ぶ
- 生徒の努力を誉めることの大切さを知る
- 効率的な授業計画の立て方を知る
- 授業を活発にするための、あらゆるアイディアを交換する
トレーニング終了後に、教師たちから寄せられた感想をご紹介します。
「参加教師がアイディア、情報、知識が共有することができた。」
「生徒たちにどのような態度で接すると効果的であるかを知ることができた。」
「計画を立てることの重要さを知り、授業内容を前もって計画する心構えができた。」
「数多くの新たな技術を習得することができ、授業の役に立てることができると感じた。」
「参加者はこのトレーニングが意味のあるものであると感じ、今後も教師及び生徒のためにこのようなトレーニングが続くべきだと思った。」
「異なる教授法を練習することにより、教師の技術が磨かれた。」
12月10日は、世界人権デーです。1948年12月10日は、国際連合が世界で初めて人権に関する国際的な宣言、世界人権宣言を採択した記念すべき日です。
2009年12月10日は、世界人権宣言が採択された61回目の記念日でした。この日、KnKパキスタンではニューホープ・アカデミー(NHA)シンカリで人々に、特に女性に、自分たちの権利について知ってもらうための小さなイベントを開催しました。
このイベントの目的は、女性を始めとする地域住民に、世界人権宣言に書かれている自分たちの権利について知ってもらうことでした。NHAの男女生徒、生徒の母親たちや地域の女性など、100名以上がこのイベントに参加しました。
午前10時、コーランを読むことからイベントが始まりました。そして、参加者を代表してレハナさんが世界人権宣言の歴史や大切さ、そして国連総会が世界人権宣言を採択した経緯を述べました。レハナさんは、ウルドゥー語に訳された世界人権宣言を手に持ち、重要な個所に印をつけ、はっきりとした声で本文を読みました。そして一つ一つの条項を、参加者皆が理解できるようわかりやすく説明していきました。参加者は初めて聞く人権宣言に、とても興味を持ったようでした。
その後、4年生と5年生の3人の生徒が人権やこの地域での人権侵害についてスピーチをしました。また、2つのクラスの生徒たちが皆の前で社会的不公平や人権侵害をテーマにした劇を披露しました。劇を見た参加者たちは、子どもたちの演技力やメッセージ性のある劇に大きな拍手を送っていました。