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Jordan Report ~ザアタリの女の子たち~

2014/04/07

こんにちは。2014年春休み友情のレポーターの佐々木千夏です。

難民キャンプを出て遠足へ
3月27日はザアタリ難民キャンプの7年生の女の子5人と遠足に行きました。 
遠足に向かうバスの中で、お互いの国の歌を教えあったり日本の遊び「せっせっせのよいよいよい」をしたりと大盛り上がりでした。ジェラシュという街に着き、遺跡を観光しながら写真を撮ったり取材をしました。言葉が殆ど通じなくても友だちになれるんだなと感じました。

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マラック(左)と一緒に

マラック(左)と一緒に

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みんな写真を撮り合うのが大好き!

みんな写真を撮り合うのが大好き!

友だちの家で取材
28日は遠足でたくさん話をしたマラックとウィサムの家へ取材に行きました。
マラックの家はプレハブでできており、そこで午前中から3時くらいまでキャンプ生活を自分でも体験するため、普段マラックがやっている家事の手伝いをしました。具体的には、家のすぐ近くの水のタンクから水を運んできたり、食器を洗ったり、絨毯を洗ったり…限られた水で洗いものをするのはとても大変でした。マラックのお母さんは気さくで明るい方で、手伝いが終わった後は小石をお手玉のように自由自在に操って見せてくれました。

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シリアから逃げてきた時の話
その後はマラックに取材をしました。一番印象的だったのは、シリアの首都ダマスカスからヨルダンの国境近くの村のダラアまで逃げるときにチェックポイントを回避しながら逃げたときの話です。マラックのお父さんは政府関係の仕事をしていて、自分の国から逃げるとき、チェックポイントで見つかると逮捕されたりと何かと危険だったそうです。いつ殺されるか分からない中で、人に見つからないように家族で逃げるのは想像しただけでとても怖いです。当時のシリアは既に爆撃や銃撃が激しく、大きい荷物を背負って逃げているとすぐ見つかってしまい撃たれてしまうというのも衝撃的でした。マラックは、本当は勉強道具や服を持っていきたかったけど持っていけなかった、と少し悲しそうに話していました。

自然豊かなシリア
取材が終わった後はマラックの家族みんなとお昼を食べて、マラックのお父さんもお母さんもシリアの話をしてくれました。シリアは自然が豊かで、シリアでまた暮らせるようになったらぜひ来て欲しい、そのときはシリアの文化などを色々教えてあげたいとお父さんに言われとても嬉しかったです。シリアの子どもたちはみんな「シリアに行ったことがありますか?」「行ってみたいと思いますか?」と聞いてくるのでとても故郷が好きなんだなぁと感じます。いつか私も自然豊かな平和なシリアへ行ってみたいと心の底から思います。

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テントでの生活
その後はウィサムの家へ行って取材をしました。ウィサムは家族が8人も居るのにテントが1つしかなく、皆その中で生活していました。テントの中はとても暑く、クッションが無いところは本当に地面に座っているような感覚で痛かったです。冬はとても寒く、雪が降ったら支柱が倒れ、雨が降ったら浸水してとても住めるような環境ではなくなるそうです。その度に家族バラバラで生活することもあるそうです。シリアから避難してきているのに、そのテントからも避難しなければならないという本当に厳しい環境でした。

インタビューの御礼に、私の特技である横笛を披露しました

インタビューの御礼に、私の特技である横笛を披露しました

テント生活とキャラバン(プレハブ)生活は本当に雲泥の差で、早く多くのテント生活者がキャラバンで暮らせるようになるといいなと思ったけれど、今キャラバンは在庫がないそうです。
少しでも多くの人が今より良い環境で暮らせることを祈っています。

◇◆◇ ヨルダンのシリア難民キャンプってどんなところ? ◇◆◇

昨年の友情のレポーターは春休みにカンボジアを取材しました。その際のレポート全文(PDF)はこちらからご覧いただけます。

 

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