スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

ジェリコハーフマラソン「ムーン・アンダー・ザ・シー」

パレスチナ事務所の崎元です。

2019年11月29日(金)に、KnKの事業地であるジェリコ市で、ハーフマラソン大会が開催されました。昨年は諸事情により中止となってしまい、今回は2年振りの開催となりました。せっかくの機会なので、私もランナーの1人として参加してきました。

この大会には「ムーン・アンダー・ザ・シー」という名前が付いています。ジェリコが、月の街と呼ばれていること、また標高が海抜よりも低い(約マイナス300m)ところから、この名前が付けられたそうです。

街の1大イベントとあって、開会式にはたくさんご来賓の方々が参列していました。ご来賓者には、ジェリコ県知事、ジェリコ市長、KnKのカウンターパートであるジェリコ県教育局の局長、市議会議員など、ジェリコの偉い方々もたくさんいらっしゃっていました。また、普段子ども支援センターなどで会う子どもたちや保護者、KnKの研修を受講している学校の先生方、教育局職員もランナーとして参加したり、沿道で応援をしたりして会場に盛り上げていました。

開会式

企業スポンサーのロゴ

運営者のロゴ

今年のジェリコは11月に入っても30度を超える日が出るなど暑い気候が続いていましたが、11月後半になってようやく涼しくなり、マラソン当日はとても運動しやすい気温となりました。また例年だとこの時期、砂漠地帯のジェリコでも雨の降ることもありますが、この日は幸い天気にも恵まれました。

ジェリコは比較的小さな街で、20km以上も走ると街全体をほぼ一通り回れてしまいます。コースが街の中心部を通り過ぎたかと思うと、郊外へ出て急に眺めが砂山や砂漠などの広がる風景に変わってしまうなど、いろんな風景が楽しめるのもこの大会の楽しみだと感じました。

スタート地点

コース風景 1

コース風景 2

コース風景 3

この大会は、参加費無料で実施されていました。順位や時間計測などはタイムチップを使わず、スタッフ・ボランティアが全てストップウォッチを使って手動で計測する、とても手作り感いっぱいなイベント運営でした。走っているランナーに、水やバナナ、デーツ(ナツメヤシ)などを配ってくれるボランティアにも、たくさんの子どもたちが手伝ってくれたりして、この大会を盛り上げるために頑張っていました。

スタートの様子1

スタートの様子2

ランナーたちの様子 1

ランナーたちの様子 2

子ども支援センターの子どもたちも参加していました

参加者全員に配布される大会Tシャツ

完走メダル

ジェリコはパレスチナの中でも、比較的人口が少なくゆっくりとした街なので、このようなイベントが街の活気に繋がるのを感じられて、嬉しい気持ちになりました。

寄付する
寄付する
資料請求