スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

こころがほっこり、大人も楽しい絵本セラピー

2019.12.13

こんにちは。にわかラグビー・ファン2号でご支援者さま担当の村松です。

読書の秋が過ぎて冬になりましたが、皆さまは本を読んでいますか。私は先日、カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を読み終えたところです。

師走に入り日々忙しく読書タイムを作りにくいのですが、あるご支援者さまからユニークなご依頼をいただきました。ご自身が研修を受けられている大人向けの絵本の朗読会、絵本セラピーを国境なき子どもたち(KnK)の事務所で開催させてくださいとのお申し出です。

セラピストが絵本を朗読した後、感想や簡単な質問をやり取りし、絵本から何かを感じ、考えるきっかけになる時間を過ごすものだそうです。「大人でも誰かに絵本を読んでもらうと、こころがほっこりします!」というお誘いで、「こころがほっこりする絵本セラピー『こころが喜ぶことを!』」がランチタイムに開催されました。

当日は、この6冊を選んでくださいました。

『ねぇ どっちがすき?』 安江リエ/ぶん 降矢奈々/え (福音館書店)
『クリスマスのふしぎな はこ』 長谷川摂子/ぶん 斉藤俊行/絵 (福音館書店)
『いいからいいから』 長谷川義史/作 (絵本館)
『おとうさんのちず』 ユリ・シュルヴィッツ/作 さくまゆみこ/訳 (あすなろ書房)
『きつねのおきゃくさま』 あまんきみこ/ぶん 二俣英五郎/え (サンリード)
『ハグくまさん』 ニコラス・オールドランド/作 落合恵子/訳 (クレヨンハウス)

どれも温かくて楽しい文とイラストでしたが、スタッフたちが特に注目したのは『おとうさんのちず』。1935年にポーランドで生まれた作者の子ども時代の体験を元に書かれた絵本です。戦火に追われた難民一家のおとうさんは、ある日、市場にパンを買いに行ったのに、世界地図を買ってきました。あきれるおかあさん、空腹をかかえる「ぼく」。でも眺めているうちに、「ぼく」はこの地図が大好きになっていきました。いろいろと話が弾む興味深い絵本でした。

冬の夜、久しぶりに絵本を開いてみてはいかがですか。楽しいひと時になりますように!

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