長年続いた紛争で住んでいた地域、もしくは国自体から避難せざるをえなくなった人々が
また元の土地で安心して暮らせるようになるために、生活環境の整備に努めています。
具体的には、老朽化してしまった学校の修繕や学用品の提供などです。まだ事業が始まったばかりですが(困難の連続で「やっと!」と安堵しているところです。。)、活動の進捗も徐々に公開していければと思っています。さて、今回は事業とは少し関係のないここカレン州での最近の出来事をお伝えします。KnKはJPF(ジャパン・プラットフォーム)が立ち上げたプログラムの下、他の日本の団体さんと協力しながらカレン州で事業を進めることになります。
その一環で、11月7日から11日までの5日間で開催された、“カレン祭り2014”では
KnK、JPF含む日本のNGO8団体のカレン州での活動や日本文化の紹介をすることになりました。
ブースの一画がお祭りを主催するカレン州政府より与えられ、各団体のパネルが展示されました。
残念ながら、KnKはまだ活動自体がスタートしていなかったため、団体紹介と、今後のカレン州での事業(予定)紹介をすることにとどまってしまいましたが、パネルにちょっとした工夫をし、見に来てくれた人たちからカレン州の子どもたちに向けたメッセージを書いてもらうことにしました。
もちろん、子どもたち自身もなりたい自分や思いを自由に書けます!
「カレン州の全ての子どもが平等に教育を受けられますように。。」
「勉強して、次の世代や地域の役に立ちたい!」
「学校をきちんと卒業して、夢を叶えたい(てほしい)!」
まだまだ教育の普及が都会に比べると乏しいカレンの人たちの思い。
「教育を受けた子どもが輝かしいカレンの歴史を創り上げますように。。」
「(カレン州が)子どもの夢や未来を約束できる社会になってほしい。」
「子どもたちの将来に権利、機会、平和を!」
「何が正しいのか(真実)を見極め、常に知る努力をしなさい。」
紛争の影響でまだまだ情勢が不安定なカレン社会に対する大人たちからの意味深いメッセージも。
そのほか、日本文化の紹介として、各団体が当番制で折り紙教室や浴衣、
ハッピの試着も担当することになりました。
このお祭りを通して、カレン州の方々に日本の団体の活動を理解してもらえただけでなく、
文化交流の場を設けたことで日本という国に興味を持っていただけたのではないかなと
実感しています。毎年開催されるので、来年は日本の団体でステージ枠をもらって、
出し物(カラオケとか?)なんてしちゃおうか~なんて話も出ていました!
最後に、カレン州のお祭りって全体的に結局どんなの?と思われている方も多いはず。
日本のお祭りを想像してください!屋台もあれば、小さな小さな遊園地までお祭りの
期間中は設置されます。有名アーティストだってこの日のためにわざわざヤンゴンから
カレン州にやってきます。日本と同様、いやそれ以上に(!?)大きなお祭りなのです。
ミャンマー南東部カレン州にて、どこか懐かしい“日本の夏”を感じたひと時でした。
それでは次回は事業のご報告を。