スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

カンボジアの街中で聞こえる「カチカチ」という音の正体

スオスダイ(こんにちは)。カンボジア派遣員の倉持です。

カンボジアでは、今年の5月くらいから「カチカチ」という何か固いものがぶつかるような音が街中や学校のあちこちから急に聞こえるようになりました。この音は、一定のリズムを刻んでいると思えば、急にスピードが速くなったりしています。そうです、実はこの音の正体は子どもたちがアメリカンクラッカー(カチカチボール)で遊んでいる音だったのです。

アメリカンクラッカーは、紐の先端にゴルフボールよりも少し小さいサイズの硬質プラスチック製ボールが2個ついた簡単なおもちゃで、紐の中心にあるリングに指を通し動かすことで両端にあるボールどうしをぶつけて音をならす遊びです。私が子どもの時もアメリカンクラッカーで遊んだ記憶がありますが(私は不器用なので、うまくボールをぶつけられず上達しませんでしたが)、まさか今、カンボジアでも同じ遊びが流行るなんて思いませんでした。

 

それにしても、クメール正月(カンボジアのお正月)があった4月ごろまでは全く見かけなかったのに、数か月前から急激にアメリカンクラッカーで遊ぶ子どもたちの姿が増えていき、コミュニティ内の家庭訪問に行っても、小学校に行っても、市場に買い物に行っても、どこからともなく鳴り響くアメリカンクラッカーの音を聞いて、子どもの遊びの流行は一瞬にして広まるんだと驚く一方、流行が生まれる子ども同士のつながり、子どもたちの中での社会というものを感じました。

実は、この記事を書いている8月初旬には、このアメリカンクラッカーの音も少なくなり、流行が廃れるのも早いことに驚いていますが、次にカンボジアの子どもたちの間で流行る遊びは何だろうと少しワクワクしています。

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