スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

4年ぶりのバングラデシュ ~ドロップインセンターの今~

バングラデシュ事業担当の三喜です。

2019年6月の渡航を最後にバングラデシュに行くことができなかったのですが、今月、実に4年ぶりにバングラデシュに出張に行くことができました。

以前は年に3、4回主張に出ていたので仕事に行くという緊張感はあったものの、渡航自体にさほど心配はありませんでした。また継続的だったので、仕事内容も自分の中で明確であったので自然体で出張をしていたような気がします。ただ4年のブランクは、やはりとても大きく感じました。ひそかに渡航前にドキドキの緊張をしてしまいました。

空港着いたら何をするんだっけ?街の雰囲気はどんなだったけ?

この4年間日本側での業務ばかりに対応していたら細かいことが結構思い出せないことに気付きました。

なんにせよ、無事にバングラデシュに着き、かつてと変わらないような変わったような雰囲気を味わいながら事業地に向かいました。

路上で生活する子どもたちを支援するドロップインセンター(DIC)に行きました。

4年も経ってしまったので新しく来所しに来ている子どもがほとんどでしたが、5年前に会ったきりDICに来ていなかった女子の姿がありました。
彼女は僕のことを覚えてはいなかったようですが(泣 そんなことはどうでもよく、、、
この4年間どう過ごしていたのかなんとなくスタッフから共有されていましたが、何はともあれ、またDICを彼女の居場所と感じて継続的に来所できている現状に少し安堵感を抱きました。

子どもたちも子どもたちの事情があり、DICに継続的に通って来る子もいれば、パタッと来なくなる子もいます。

通い続けている子はもちろん、来なくなった子に対しても外で会えば様子を聞きますし、また来るようになれば以前同様に受入れる。現地で活動しているスタッフは短いスタッフでも11年、DIC開設当初からいるスタッフもおり、この間、常に子どもたちの傍にいてくれているのだな、と感じました。
手前味噌になってしまいますが、スタッフたちの雰囲気がもたらす場づくりが子どもたちの来やすさにつながっているのだろうと感じました。

4年前とも周りの状況や問題の焦点が変化していることも確認できたので引き続きスタッフと共に状況を分析して対応していきたいなと思いましたが、細かい点についてはまた折を見てご報告させていただきます。

環境や子どもたちを取り巻く問題が変わったことも確認できましたが、4年前といい意味で変わっていないことも確認できたことが、個人的な感想ではありますが、今回一番の収穫であったと感じました。

ちなみに、2019年6月に終了した別事業についても、かつてのスタッフが未だに当時の子ども・若者とつながりを維持していることにはとても驚きました。「事業」、「活動」への責任感以上の子ども・若者たちへの強い想いを観ました。

事業の成果や進捗も忘れていませんが、今回は少し感激したことを綴らせていただきました。

話しは戻りますが、バングラデシュの空港についてまず強く感じたのは匂いでした。現地のカレーのスパイスからくる匂いでしょうか。『あー、そうそう、こういう感じだった』と一気にバングラデシュの記憶が甦りました。

そして、やっぱり暑いな、湿度高いなと思いながら帰国して気付いたのですが、東京もなかなかだな、と。

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