スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

「コシシケレリ アフリカ」とKnKのビジョン

2019.11.08

俄かラグビーファン、経理総務班の後藤です。

日本のワールドワイドなメンバーの活躍、感動的でしたー。
また大好きなオールブラックスの敗戦は、ショッキングでしたが、
3位決定戦は試合もハカも最高でした!

そして決勝戦!
イングランドも素晴らしかったけれど、南アフリカ圧巻の勝利は、本当に素晴らしかった。

実は私にとってこの南アフリカの活躍は、冒頭に歌われる国歌に始まり、
学生時代を思い起こさせる感慨深いものでした。

国歌前半の「コシシケレリ アフリカ」は、アパルトヘイト時代の反対運動のテーマソングでした。
南アフリカの負の代名詞として黒人隔離政策のアパルトヘイトがありましたが、
今どれくらいの人がご存知なのでしょう。

バブルも終盤の頃、アパルトヘイト反対運動が世界的に盛り上がる中、数十年来の投獄から釈放されたばかりの反対運動指導者マンデラは、アパルトヘイト撤廃の為の最後の一押しの協力を訴える為、日本を含む世界各地を行脚していました。
私自身はあるNGOとの縁で、彼の来日に合わせた南アフリカの亡命歌舞団と、日本の音楽家とのジョイントコンサートの企画運営に走り回っていました。

そのイベントに合わせて歌えるよう一生懸命練習していた曲が、
この「コシシケレリ アフリカ」
当時南アフリカ国内では歌う事が禁止されていました。
今回ラグビーワールドカップの南アフリカの試合の度に、その懐かしいフレーズが聴こえてきます。

アパルトヘイトが廃止され、マンデラが大統領になってから、
国歌の一部に「コシシケレリ アフリカ」が導入されたとは聞いていましたが、
社会人となってからは、南アフリカの状況をしっかりとは追えていませんでした。

今回懐かしさのあまり、国歌の歌詞を調べたところ、
なんと、最初に植民地支配したオランダの流れをくむアフリカーンス等、5つの言語が継ぎ合わさって成り立っていました。

優勝した南アフリカチームは強いだけではなく、初の黒人キャプテンを擁したチームでもありました。
キャプテンのインタビューからも伺えるように、政策としての制度は廃止されても、
その実態は、まだまだ根深く厳しい現実を抱える南アフリカ。
それでもそれは解決可能である事を、スポーツを通じて体現してくれていました。

まさにKnKのビジョンの中の、
「互いの違いを認め合い、友情を育み、共に成長できる社会」なのでした。

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