スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

「子どもたちは大切な存在」 ストリートチルドレン支援の現場より

 

こんにちは。

バングラデシュ事業担当の久野です。

 

首都ダッカでは、日中ストリートチルドレンが立ち寄り、ご飯を食べたり勉強したり、安らぐことができるほほえみドロップインセンターを運営しています。

先日出張に行った時には、バングラデシュの国の形をしたパズルが子どもたちの間で大人気で、私も子どもたちと一緒に真剣にパズルに参加しました。

しかも、午前と午後、2回も。

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地名を私が読み上げながら、子どもたちが「これ?」「これ?」とピースを探してくれたり、「ここはあの子の出身地なんだよ」などとおしゃべりをしながら一緒にバングラデシュ国内の地名の勉強をしました。

 

 

センターでは、子どもたちと遊ぶだけではなく、もちろんスタッフともミーティングを行います。

スタッフとのミーティングで、仕事の中で難しいことがないかきいてみたところ、あるスタッフが「難しいこと、ということでもないんだけど、実は…」と最近あった出来事を話してくれました。

 

ストリートチルドレンは、裸足のことが多く、そのために足を怪我し、それが化膿するなど、センターでも怪我をしている子どもを受け入れることが少なくありません。

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つい先日も、腕に大やけどをおった子どもがやけどから2日も経ってからセンターにやってきたと言うのです。

近くに大きなオイルタンクが何本もあるところがあり、大人の人に押されて火のついたオイルタンクに落ちた、という話も聞こえてくるのですが、本当の原因はわかりません。

原因がなんであれ、スタッフは慌てて病院に子どもを連れていったのだそうですが、警察から、あなたは何者か、子どもとの関係や、どういう仕事をしているのか、などなど色々と質問され、事情を説明するのに苦労したそうなのです。

 

「そうか、それは大変だったね…」と労いの言葉をかけようとしたところ、そのスタッフが「警察に色々聞かれて戸惑ったけれど、でもそれ以上に僕は自分の仕事をとても誇らしく思ったし、こういう仕事につけてることに感謝さえ感じたよ!」と興奮しながら話してくれました。

 

路上で生活する子どもたちには色々なリスクに常に囲まれています。

彼らはケガをしても治療を受けられず、暴力を受けても相談をできる相手がなかなかいません。

家族との複雑な関係があり、今は路上で生活をしている子どもたちですが、センターのスタッフにとっては、子どもたちは自分たちの兄弟のようにかわいく、大切に思っている存在です。

こんな風に子どもたちに愛情を注いでくれるスタッフがセンターで働いてくれていることに、私も思わず「ありがとう!」と伝えました。

 

 

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大切な人に気持ちを届けるこの季節、誰かから大切に思われる幸せを子どもたちにもたくさん感じて欲しいと思います。

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注)子どものやけどは回復に向かっているそうです。

 

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