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初めての難民キャンプ

2014/03/31

私は、2014年春休み友情のレポーターの太田成美です。

3月26日取材2日目、私たちは初めて、ヨルダン北部のザアタリ難民キャンプを訪れました。ザアタリ難民キャンプでは、シリアの内戦を逃れ「難民」となってしまったか人々が生活しています。
ホテルから、キャンプまでは、約1時間の道のり。その間、私は、(難民キャンプって、どういうところなのだろう・・・)(自分に何ができるだろう)と考えていました。
キャンプに着いたときは、意外にもにぎやかな様子で、最初はここが難民キャンプだとは思いませんでした。

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<学校見学>
キャンに到着、日本で言う小学生から高校生くらいまでの子が通う学校を訪問しました。

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学校は、たくさんの生徒たちが行き交っていました。KnKの看板がでていた教室では、これから私たちが深くかかわることになる、シリア難民の女の子マラックが待っていました。マラックは、私と1年しか違わないのに、すごく上品で日本の中学生よりずいぶん大人に見えました。「ヨルダンへようこそ」「こんにちは」と、片言の日本語を懸命に話して迎えてくれました。けれど、私は全然アラビア語を話すことができなかったので、そのとき悔しく感じました。

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左がマラック、右がウィサム

左がマラック、右がウィサム

 学校では、女子のみの授業が午前、男子のみの授業が午後に行われています。

今日は、午前に行われる女子の授業2クラスを見学しました。そのうちの音楽の授業では、生徒さんに少し取材することができました。「学校は楽しい?」私がそう質問すると、「楽しいです」、そう笑顔で答えてくれたのが、とても心に残っています。その後、初めての自己紹介をしたのですが、日本から持ってきた私の宝物であるマトリョーシカをみんなに見せたり、日本の遊び「せっせっせのよいよいよい」を紹介したりしました。共に子どもたちにうけて、ほっと胸をなでおろしました。授業の終わりには、生徒たちからプレゼントをもらいました。

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<キャンプ案内>
その後、教室で会った13歳のマラックとウィサムに、2人が暮らすザアタリ難民キャンプの中を案内してもらいました。大通りには、お店がたくさんあって、売っている品物はアンマンの街とそんなに変わって見えませんでした。ウィサムは、3秒に1回は「あれは~を売っているよ」とアラビア語の分からない私にジェスチャーをしながら、話しかけてくれました。おかげで、おみやげを買うこともできました。

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キャンプ内は、決してきれいとは言えなくて、ところどころにゴミが落ちていて、ウィサムも嫌そうな顔をしていました。また、道路もまだコンクリートではなくて、土でできていたので、でこぼこしていて、砂埃もたって、大変でした。雨が降るたびに地面がぐちょぐちょになって、テントは浸水してしまう、とKnKの現地スタッフ太田歩さんが説明してくれました。キャンプ内は、やはり子どもが多くて、大人の中に入って商売をしている子どももよく見受けられました。日本では、それは考えられないことなので、少し驚きました。ヨルダン内にはシリア難民が584,600人も滞在していると聞き、ザアタリ難民キャンプ内にも大勢の人が行き交っていて、住居もとても密接していました。まだ、2人の家には行っていないけれど、やはりキャンプ内での生活は厳しいものがあるのだと、そのとき感じました。

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<まとめ>
今日は、初めてのキャンプ訪問でした。キャンプには大勢、私と同年代くらいの子がいて、早く友だちになりたいな、と思いました。ヨルダンでの取材は慣れないこともあり戸惑うこともありますが、少しずつ現地の空気に打ち解けていきたいと思います。

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◇◆◇ ヨルダンのシリア難民キャンプってどんなところ ◇◆◇

昨年の友情のレポーターは春休みにカンボジアを取材しました。その際のレポート全文(PDF)はこちらからご覧いただけます。

 

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