活動ニュース

バングラデシュの活動

2010/01/07
報告:プロジェクト・コーディネーター 岩城 美奈子

昨年10月にバングラデシュに来てから見たもの、感じたことをありのまま、みなさまにお届けしたいと思います。 この国に初めて降り立ち、最初に驚かされたのは、情報として入ってくるバングラデシュのイメージと実際に見られる風景や人々の姿などのギャップでした。とくに、首都ダッカと農村部の様子はまったく違うのです。ダッカでは人口密度の高い街中で、渋滞につまる車の間を縫うように次々とやってくる物乞い、物売りをするストリートチルドレンの姿など、収入を求めて都市に集まる貧しい人々の姿が印象的でした。しかし農村部に入るにつれ、いくつもの川や田んぼ、様々な種類の果物の木々が広がり、穏やかな自然の景色が見られます。


穏やかな郊外の風景

河原で遊ぶ子どもたち

イメージや情報とは違う風景や街並みに、バングラデシュの素敵な一面を見出した最初の1ヶ月でした。

■チルドレンセンター

バングラデシュ国ピロジュプール県に位置する5つの村、カマルカティ村、ジョラバリ村、ラクシュマンカティ村、シハンガル村、アシュア村にて運営するチルドレンセンターに着任のあいさつを行いました。チルドレンセンターの先生たち、子どもたちはみな元気で明るく、温かく歓迎してくださいました。


子どもたちから歓迎のあいさつ

子どもたちによる自己紹介

先生の演奏に合わせて歌う子どもたち

チルドレンセンターでは1つのセンターで150名の生徒、5の村で650名の生徒が勉強していますが、子どもたちが自分の得意とする特技を見せてくれました。


整列の仕方を見せてくれた子どもたち

弾き語りをする子ども

絵描きが得意な女の子・・・

完成!

自分が得意とするものを大勢の前で発表できる機会があるということが、子どもたちの誇りになり、自信に繋がるのではないか、そう強く感じさせられたチルドレンセンターへの訪問でした。


ダンスの披露

■笑顔の裏側にある現実

チルドレンセンターでは一見何の問題もないように見える子どもたちですが、家庭は貧しく、深刻な生活状況を強いられています。
訪れた19ヵ所の家庭のうち、

  1. 43%は日雇い労働に従事
  2. 1つの家庭では家族の月収が500タカ(650円ほど)
  3. 63%の家庭が1日2食、5%が3食の食事を摂取
生徒たち、ご家族とともに

この他にもセンターに通う以外の時間、多くの子どもたちは家事労働を手伝うことで家計を助けています。
家がどんなに貧しくてもセンターでは元気に、熱心に勉強する子どもたち。勉強の教え方を工夫しようと懸命に頑張る先生たち。彼らの姿勢は将来的に貧困から抜け出せることの希望を与えてくれ、前向きに生きていこうとする姿に力強さを感じることができました。
道のりは長くとも、彼らが将来的には自立して生活できるように、全力で応援していこうと固く心に決めました。

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